地方行政とコミュニティグループの活動把握のためのワークショップ開催

2016年3月31日

2015年12月〜2016年3月
2015年8月にプロジェクトが開始して以降、パイロット3県(プナカ県、ダガナ県、モンガル県)への地方出張や関係者との協議を通じて、各パイロット県の中から二つずつパイロット地区を決定しました。(ブータンには20の県と205の地区があります。)

・プナカ県:ゲンシャリ地区、リンブカ地区
・ダガナ県:ゴシ地区、デュルジェガン地区
・モンガル県:チャリ地区、デュレッポン地区

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パイロット地区を選定したのち、1)地方行政関係者およびコミュニティへの本プロジェクトの周知、2)各地区におけるユーザーグループの活動状況の把握、3)ユーザーグループ活動における課題の把握を目的として、各パイロット県にて1日ワークショップを実施しました(プナカ県:2015年12月、ダガナ県:2016年1月、モンガル県:2016年3月)。

ワークショップでは、県職員(プランニング・オフィサー、セクター・オフィサー等)、Gup(地区長)、Magnmi(副地区長)、Gewog Administration Officer(GAO)のほか、農道、灌漑、水道のユーザーグループ(注)の代表が参加し、多くのユーザーグループで自発的な補修活動が行われている現状が報告されました。他方、彼らが直面する共通の課題として、壊れた施設の補修のための予算不足や人員確保の問題、オーナーシップの欠如、研修の必要性などが指摘されました。これらの発見事項を基に、今後、更にベースライン調査やユーザーグループを対象とした研修、現場視察を通じて、より詳細を調査し、ユーザーグループが自主的・自立的に活動を継続していくための活動をプロジェクトに導入していくつもりです。

(注)ユーザーグループ:農道、水道、灌漑施設は、農業省や保健省により建設され、完成後は利用者がグループを組織し維持管理を行う。

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プナカ県でのワークショップの様子

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ダガナ県でのワークショップの様子

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モンガル県でのワークショップの様子