第1回運営指導調査

2016年6月30日

2016年6月5日から11日まで、JICA本部産業開発・公共政策部から運営指導調査団が来訪しました。調査目的は、1)プロジェクトの活動プロセスや進捗状況を確認する、2)プロジェクトを実施する上での課題や問題点を整理する、3)今後のプロジェクト活動に向けた提言・助言、などです。

本調査においてカウンターパートの地方行政局と論点となった一つは、これまでプロジェクトでターゲットとしていたのは農道・灌漑・水道のユーザーグループ(注1)でしたが、チオック(注2)内にある他のコミュニティグループも対象に含めてはどうかという点です。このために、パイロット6地区内の各チオックについてプロファイルを調査し、取り纏めることを直近のアクションとして地方行政局に依頼しました。この調査の内容には、1)チオックの世帯数や人口、2)過去2年間の「地区開発予算(Gewog Development Grant: GDG」の使途、3)チオック・ゾンデュ(Zomdu)(注3)の実施状況、4)チオックにあるコミュニティグループの種類や人数等が含まれます。

調査団は、ティンプーの地方行政局での協議及び聞き取り調査とプナカ県への現場視察を行いました。現場視察は県庁での関係者との面談、県内の2つのパイロット地区を訪問し、地区関係者とユーザーグループの代表者との面談を行いました。さらに地区内の農道と水道水源の現場に足を運び状況を把握しました。調査団からは、ユーザーグループが活発に活動しているとのコメントがありました。

今後プロジェクトでは本調査結果でまとめられた提言をフォローします。また、第2回運営指導調査団が2016年8月下旬に来訪し、更に状況のモニタリングと今後の活動方針を協議する予定です。

(注1)農村物生産者グループ、コミュニティフォレストグループ、村祭り運営グループなど、コミュニティの中にあるグループの一つ
(注2)チオック:地区内の政治的な集落
(注3)ゾンデュ(Zomdu):村人の公的寄合(集会)

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プナカ県副知事表敬の様子

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プナカ県ゲンシャリ地区関係者との協議

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ミニッツ署名式(DLG局長代理及び調査団団長)