第2回運営指導調査

2016年8月31日

第1回運営指導調査(2016年6月5~11日)のフォローアップおよび今後のプロジェクト活動について協議するため、第2回運営指導調査団が2016年8月23日から31日まで来訪しました。調査団は調査期間中に地域社会の実情や開発事業の経験について把握するため、3つのパイロット県のひとつのダガナ県庁及びゴシ地区(注1)、デュジェガン地区を視察しました。ダガナ県庁では、農業、保健、環境、畜産部門のセクター長と面談し、各セクターがコミュニティにおいて直面している課題等についてヒアリングを行いました。ゴシ地区では活発に活動している灌漑ユーザーグループ(注2)に面会し活動状況について聞き取り調査し、灌漑の現場視察を行いました。デュジェガン地区ではもう一つの灌漑ユーザーグループに面談し活動状況について聞き取りを行いました。

本調査での調査結果を基に、地方行政局(DLG)、県、地区レベルにおけるプロジェクトに係る実施体制の強化や、ゾンデュ(村での集会)やコミュニティグループ活動における追加調査の必要性が調査団から提案されました。このほかに、予定されている本邦研修について、実施の背景や目的、期待される成果や実施時期について具体的な案をはやめに提案するよう助言がありました。これらを加味した上で、2016年11月に予定されている第3回運営指導調査にてPDMやPOを改訂し関係者と合意することで決定しました。

(注1)地区は、県の中にある行政区分で全国に205の地区がある。地区長、副地区長は地区住民から選挙で選ばれる。

(注2)農道や灌漑施設の建設は地方行政体(県又は地区)が行い、その後の維持管理は裨益者が管轄グループを組織して行うことになる。