コミュニティ・エンゲージメント・ガイドライン(CEG)ガイドラインの作成

2018年5月31日

2018年2月15日から5月9日までの間、ローカルコンサルタントに委託してコミュニティ・エンゲージメント・ガイドライン(CEG)の作成を実施しました。CEG作成の目的は、他省庁におけるコミュニティ・エンゲージメントに係る既存の細則やガイドラインの有無について調査し取り纏めること、また、コミュニティ・エンゲージメント・プラットフォーム(Community Engagement Platform:CEP)(コミュニティでの小グループ組織)の運用に際しどういった機能や役割を担えるか示すこと、行政とコミュニティとのつながりを強化するためにどのようなキャパシティが必要とされるか等を取り纏めることです。

2月28日にローカルコンサルタントからインセプション・レポートが報告されました。出席者からはCEPが既存の地方行政の仕組みと齟齬のないようにすること、CEPを活用することで住民自らが開発事業の計画やモニタリングをするなど、オーナーシップと自主管理を助長するものであるべきとのコメントが出されました。

他省庁におけるコミュニティ・エンゲージメントに関する細則やガイドラインに関する調査からは今般作成するCEGに類するものは見当たらず、地方行政局が作成するCEGは必要にかなったものと言えます。また、パイロット県でのコンサルテーションミーティングでは本邦研修に参加した県及び地区行政官やツォッパ(チオック長)と意見聴取を行い、CEPの運用についてヒントを得ました。

4月27日に中間報告会を実施しました。報告会には、地方行政局職員の他に、聞き取り調査を行った農業森林省、公共事業省、保健省、内務文化省、国家計画委員会、国家女性児童委員会の代表者が参加し、CEG案について活発に協議がなされました。5月9日に最終成果品がローカルコンサルタントから地方行政局及びJICAに提出されました。

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4月27日CEG案に係る中間発表会を実施