2017年11月の活動ダイジェスト

2017年11月30日

石積み建築実験体

内務文化省文化局(DOC)と公共事業省技術支援局(DES)は、12月に予定されている実験をティンプー市南部の川沿いバベサ地区で準備中です。4つの石積み構造物に異なる補強を施し、強度を測定する引き倒し実験を行います。補強ありと補強なしの石積み構造物の特徴を評価すること、補強の効果を検証することが実験の狙いです。実験で実証された補強方法により、地震に強い伝統的な建築物の提案や、構造強度の改善につなげることができます。プロジェクトは、科学的に実証された耐震技術をブータン全国に普及することを目指しています。

【画像】バベサ地区に建設中の石積み建築実験体

帰国研修員の報告会

11月30日、JICA課題別研修に参加した帰国研修員が報告会を行いました。2017年9月から開催された「住宅・住環境の改善と防災」に参加したDESのジグメ・ワンジ氏が、研修内容をプレゼンテーション資料にまとめ、本プロジェクトの若手メンバーと共有しました。日本の防災事例を発表した後、彼はブータンの防災について議論を投げかけ、日本と事情が異なるブータンで実現可能な防災は何か、若手メンバーと真剣に議論しました。また、報告会に参加したJICA青年海外協力隊員が、国家の災害に備えるとき、縦割りでバラバラに議論せず、セクターを超え同じテーブルで皆が一緒に考えることが大切である、と若手メンバーに示唆してくれました。

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帰国研修員ジグメ氏の報告会