2018年1月の活動ダイジェスト

2018年1月31日

版築家屋の振動を長期モニタリング中

内務文化省文化局(DOC)と日本側の共同研究チームは、2017年12月にティンプー市内にある版築民家へ常時微動測定器を設置し、季節変化する建物固有の振動数(例えば、夏は建物が振動しやすいが冬は振動しにくいかもしれない)や地震が発生したときの建物の応答をモニタリングしています。三階建ての典型的なブータン式版築民家の各階にセンサーを設置し、あたかも心電図検査のように、建物のヘルス・モニタリングを1年間行います。DOCが定期的にデータを回収し、日本側と共同で解析中です。

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ティンプー市内の版築民家に常時微動計を設置する共同研究チーム

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ティンプー市内の版築民家に常時微動計を設置する共同研究チーム

DOCの本邦出張

1月26日から、内務文化省文化局(DOC)のカウンターパート2名が日本へ出張し、供与機材の取り扱いや維持管理方法の実機訓練などを行いました。日大の研修センターに宿泊した2名は、DOCに供与される予定の静的加圧ジャッキを製造する企業を訪問し、機器取り扱い等を学びました。また、一行は世界遺産に登録されている富岡製糸場を訪問し、100年以上前から残る木骨煉瓦造りを見学しました。

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富岡製糸場前で記念撮影するDOC2名と日本側研究チーム