2019年8月の活動ダイジェスト

2019年8月31日

ブータン建築セミナーで口頭発表

2019年8月29日、内務文化省文化局(Department of Culture:DOC)のエンジニアが、ブータン全国から集まった建設業界関係者300名以上の前で口頭発表しました。発表内容は本プロジェクト概要と、伝統建築物を地震被害から守る技術を開発するためのDOC実験施設の意義などで、聴衆から反響があり多くの質問を受け、主催者である建設開発公社(Construction Development Corporation Limited:CDCL)からも賞賛されました。発表内容をまとめた論文は、日本側と共著で講演要旨集として出版されました。

論文名:Construction Management of Test Facility in Bhutan
著者名:PEMA(1), Kunzang TENZIN, Kshitij C. SHRESTHA(2), Takayoshi AOKI(2)
所属先:(1)The Department of Culture, Ministory of Home and Cultural Affairs,(2)Nagoya City University
掲載要旨集:Construction Seminar 2019 -“Emerging Trends in the Constuction Industry”, CDCL, pp 201-207.

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口頭発表するDOCのペマ氏

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主催者から謝辞を受けるペマ氏(写真提供CDCL)

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出版された講演要旨集

地震観測網の回線移行

経済省地質鉱山局(Department of Geology and Mines:DGM)は地震観測網のデータ転送用回線を、公衆網からブータン政府広域網(Governmental Wide Area Network:GWAN)へ移行する作業を開始しました。回線移行により通信品質の向上と費用の効率化が見込まれています。2019年8月27日から現地で活動している地震学専門家が移行試験について助言し、DGMはティンプーなど2か所の移行に成功しました。GWANを所掌する情報通信省などブータン側と日本側は、移行後の安定運用や将来的な改善方法について話し合いました。

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DGMへ助言する大見士朗専門家(京都大学・准教授)

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ブータン側との打合せ