2021年8月の活動ダイジェスト

2021年8月31日

内務文化省文化局が映像資料の公開を開始

内務文化省文化局(DOC)は、SATREPSの活動を含む映像資料をYouTubeで公開し始めました。これは、SATREPSプロジェクトで実施された活動の映像資料を「SATREPSシリーズ」というタイトルで作成および公開するものです。これは、普及プログラムの一環として始められます。DOCは、振動台実験、実大試験体実験、引き倒し実験など、これまでに実施した実験ごとに映像資料を作成しています。言語はブータン語で、英語の字幕が重要な箇所で表示されます。

ビデオはYouTubeにアップロードされ、Facebookやその他のソーシャルメディアプラットフォームで共有されます。

SATREPSとは何かを知らせるための短いビデオがすでに1つリリースされており、以下のYouTubeリンクから見ることができます。

次のビデオでは、実験施設の建物を紹介する予定です。

耐震補強や新築建物への耐震補強技術の導入に関する研修も映像資料化され、普及のための教材として公開されます。持続的に利用できるビデオ教材としての活用が期待されています。

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写真:映像資料の最初の箇所(写真はYouTubeより)

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映像資料での実験の様子(写真はYouTubeより)

パイロットサイト調査を目的とした振動台実験用の試験体を用いての微動測定

2021年8月16日、内務省文化局(DOC)は、振動台実験用の試験体を用いて微動測定を行いました。日本の専門家チームがブータンに来ることができないので、カウンターパート(DOC)は微動計測機の操作方法を自らで操作し学習しました。収集されたデータは、測定が適切に行われたかどうかを確認するために日本側研究者に送られます。また、9月の第1週には微動測定の講習会を実施し、機器の操作に関するノウハウを学びます。

パイロットサイト(ウラ、ブンタン県)で選択された建物(石積みの建物)での微動測定が予定されており、リスクマップを作成するための重要なデータになる建物の挙動をこの測定から知ることができます。事前にDOCが機器の自己学習/自己操作をすることは、日本側の研究者による現場の指示なしに、今後の微動測定を進めるために重要です。今後のパイロットサイト調査では公共事業省技術局(DES)が、DOCのサポート(機器操作支援)を受けて、調査を主導することになっています。

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微動計設置の様子(写真提供は文化局)