湯浅専門家来訪

2012年9月13日

2012年9月8日から13日

2012年9月6日・7日の両日、南米ペルーのリマ市で「健康と人間の安全保障」国際会議開催という国際セミナーおよびワークショップが開催されました。この会議は、日本国際交流センター(JCIE)とPan-American Health Organization(PAHO)が共催したもので、「人間の安全保障」概念を加盟国の国家保健計画に統合するという PAHO の2010年決議に添ったものです。PAHO は、「ミレニアム開発目標 MDGs」終了後の新たな目標策定への、「人間の安全保障」概念の組み込みをめざしていますが、このワークショップに湯浅資之専門家が参加され、FORSAモデルを通じた住民参加保健活動の成果を報告されました。
本会議の終了後、この機会を利用して同様の成果発表をボリビアで共有できるよう湯浅専門家がボリビアを訪問され、保健省、SEDES関係者(サンタクルス県、ラパス県、ポトシ県)、サンタクルスのJICA保健プロジェクト(PSIEC)関係者に対し、効果的なセミナーを開催しました。
予定されていたタラマヤへの現地活動視察は、道路封鎖によって残念ながら中止となりましたが、ラパスやサンタクルスでの成果が発表され、保健省県、保健局関係者にとってもSAFCI政策を進める上で有効な手段であると認識を深めることができました。また、湯浅専門家の来訪を機に、保健省及び県保健局内でのプロジェクト活動、特に住民参加保健活動の認識の共有化が進みました。特に、ペルーでの発表にも参加した保健省代表により、FORSAモデルがボリビア国内に深く浸透していくことが期待されます。
FORSAモデルは、各地で展開されて実証はされていますが、各機関に正式なモデルとして認められることがPROFORSAの目標でもあり、このことをJICAボリビア事務所とともに確認しながら事業を進めます。

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湯浅専門家によるセミナー