プロジェクト概要

プロジェクトロゴについて

【画像】

プロジェクトロゴは、ボリビア国内で実施されている協力プログラム『母と子どもの健康に焦点をあてた地域保健医療ネットワーク強化プログラム』の枠内で実施されているプロジェクトで使用されているものです。イメージとしては「母子を尊重した優しいケアと医療施設」をピンク色で表現し、右の円のイメージは「母親が子供を抱く姿・母親が子供を宿す姿」をイメージ化しています。また、緑、黄、赤の3つの点はボリビアの国旗の3色をイメージしており、我々の願いである「ボリビア国内に母親と子供が尊重される保健医療ネットワークが根ざす」ことを表現しています。

プロジェクト名

(和)ポトシ県母子保健ネットワーク強化プロジェクト
(英)Maternal and Child Health Network Improvement Project in Potosi
(西)Proyecto de Fortalecimiento de las redes de salud materno infantil en el Departamento de Potosí

対象国名

ボリビア

署名日(実施合意)

2013年1月16日

プロジェクトサイト

ポトシ県南西部(トゥピサ保健医療ネットワークの5市、ウユニ保健医療ネットワークの6市)

協力期間

2013年6月28日から2017年6月27日まで(4年間)

相手国機関名

(1)保健スポーツ省企画局
(2)ポトシ県保健局
(3)トゥピサ保健医療ネットワーク、ウユニ保健医療ネットワーク
(4)対象地域11市(トゥピサ保健医療ネットワークのトゥピサ市、アトチャ市、モヒネテ市、サン・パブロ・デ・リペス市、サン・アントニオ・デ・エスモルコ市/ウユニ保健医療ネットワークのウユニ市、コルチャ・カ市、サン・ぺロド・デ・ケメス市、ジカ市、タウア市、サン・アグスティン市)

背景

ボリビア多民族国(以下、「ボリビア」という)は、中南米においてハイチに次いで妊産婦死亡率や乳幼児死亡率が高い。妊産婦死亡率は、2003年の229(対出生10万)から2008年の222(対出生10万)出生へと微減に留まり、ミレニアム開発目標の104(対出生10万)の達成は困難と見られている(統計情報ENDSA:Encuesta Nacional de Demografía y Salud)。乳幼児死亡率は、2003年の75(対出生1,000)から2008年の63(対出生1,000)へと減少し、ミレニアム開発目標の47(対出生1,000)に近づいている。他方、新生児死亡率は2003年の27(対出生1,000)から全く変化していない。乳幼児の健康に関しても、家計所得、母親の教育水準、居住地などによる格差が大きい。
ボリビアの中でもポトシ県(合計40市、面積118,218平方キロメートル、人口密度6.67人/平方キロメートル、11保健医療ネットワーク、518保健医療施設)は、保健医療施設へのアクセスが容易な都市部がある一方、高地高原地域では広域に亘り同施設が建設されていないため、住民が保健医療サービスを享受しやすい環境ではない。ポトシ県の母子を取り巻く環境は非常に厳しく、妊産婦死亡率352(対出生10万)、乳幼児死亡率126(対出生1,000)共に、全国で最も指数が高く、さらには乳幼児の慢性栄養不良率は全国平均の約2倍(43.7%)であることが確認できる。
ポトシ県南西部に位置するトゥピサ保健医療ネットワークとウユニ保健医療ネットワークは、面積でポトシ県の65.8%を占めており、ポトシ県全体の約20%(98公共保健医療施設)の保健医療施設が存在する。しかし恒常的な医師と看護師の不足に加え、准看護師が住民の健康を一義的に担う役割を果たしている。またポトシ県の全保健医療ネットワークの母子保健指数(妊産婦死亡率、乳幼児死亡率)と比較しても、両保健医療ネットワークは下位に位置することが確認されている。両保健医療ネットワークはケチュア系先住民が約10割と推計されており、高地高原地域の中でも適切なサービスを受けられない人々が多く居住する地域である。
本プロジェクトでは、対象地域(トゥピサ保健医療ネットワーク、ウユニ保健医療ネットワーク)において妊婦と5歳未満児の健康リスクが減少されることを目的とし、この達成のために母子保健サービスの質の向上、住民による地域保健活動の主体的な実施の促進、母子保健に関する活動についてのマネージメントの仕組みの強化に取り組み、現況の改善を行う。

目標

上位目標

ポトシ県で母子の健康が改善する。

プロジェクト目標

プロジェクト対象地区で妊婦と乳幼児の健康リスクが軽減される。

成果

1.プロジェクト対象地区の保健の人材が妊婦ならびに乳幼児のケアに十分な技術力・解決能力を持つ。
2.プロジェクト対象地区で保健医療関者と住民が、コミュニティの抱える問題やニーズの発掘・解決を行うための持続的な体制を構築する。
3.プロジェクト対象地域において、適時で信頼性のある保健に関する情報が入手可能となり、その分析結果が市レベルの意思決定に活用される。

活動

プロジェクトでは、プロジェクト目標「プロジェクト対象地区で妊婦と乳幼児の健康リスクが軽減される」ことを達成するために次の3点に重点を置いた活動を展開しています。

活動1:
1)産科、小児科に関する正常時から緊急時に至るまでの診療技術の向上に関する研修の実施
2)適切な患者の搬送が行われるための診断技術の向上を目的とする研修の実施
3)医療器材の予防・事後保全の技術改善に関する研修の実施
4)保健指数の精度を高めるための情報収集・処理に関する研修の実施

活動2:
1)FORSA手法の導入
2)参加型マネージメントの強化研修など

活動3:
地域の保健状況の診断を遂行するために必要な保健情報の分析・解析技術を取得する研修の実施

投入

日本側投入

1.長期専門家:業務調整/住民参加
2.短期専門家:チーフリーダー/母子保健
小児科、産科、地域保健、医療廃棄物処理、医療器材保全分野
3.研修員受入:小児科、産科、地域保健などについて本邦研修
4.ローカルコンサルタント
5.機材供与:超音波診断装置、分娩台、車両、事務用機器など
6.現地活動費:研修必要経費、教材印刷経費など

相手国側投入

1.カウンターパートの配置(ポトシ県保健局より配置)
2.カウンターパートの経費(給与・旅費など)
3.プロジェクト事務所活動に必要なスペースの提供
4.プロジェクト事務所の維持経費など
5.活動に必要な経費
6.医療機材の維持管理・保全用のインフラとツール
7.住民の事業への関与