2016年9月9日
2016年9月5日〜9日
FORSAを形成する3つの柱の内、「保健行政マネージメント」を担当する順天堂大学の白山芳久短期専門家が9月5日〜9日の5日間の日程でオルロに派遣されました。白山専門家は、これまでボリビア国ポトシ県のFORSAでの活動実績がありますが、オルロ県への派遣は初めてとなりました。今回の主な派遣目的は、プロジェクトが介入する3保健ネットワーク(アサナケ、ミネラ、ノルテ)の現状調査・分析及び2001年からこれまで他県(4県)に於いて実施されてきたFORSAの「保健行政マネージメント」の活動紹介と経験の共有をテーマとした講演会開催でした。
9月6日、8日に、介入3保健ネットワーク(アサナケ、ミネラ、ノルテ)を訪問し、対象16市の保健担当者らから保健情報分析委員会(CAI: Comités de Análisis de Información)の開催状況等について聞きとり、現状調査を実施しました。結果、法令で規定されている年4回の市レベルのCAI開催が履行されているところは一部に留まっているなどの課題が明らかになりました。
また、9月7日午前中には、県保健局Jesus Igunacio局長を始めとする関係者約60名に対し講演会を開催し、先発のFORSA Potosiにて開発された「CAI運用簡易ガイド」を紹介するなど今後3年半のプロジェクト期間に計画している活動内容について提案がなされました。講演会後半の質疑応答では活発な意見交換がなされ、保健行政マネージメント担当者やLuis Gutierrez保健サービス課長(プロジェクト責任者)からは、「是非、『CAI運用簡易ガイド』のオルロ保健局版を作成し、行政マネージメントの改善を図って行きたい」との意思表示がなされました。