PROFORSAワークショップへの参加

2017年3月9日

去る1月25日から27日までの3日間の日程で、JICAが2001年のサンタクルス県から開始し、オルロ県で7県目となる「母子保健ネットワーク強化プロジェクト(FORSA)」の成果・手法を取りまとめることを目的としたPROFORSA(注)ワークショップを開催しました。6県(サンタクルス県、ベニ県、コチャバンバ県、ラパス県、ポトシ県、オルロ県)の保健局担当者、現在活動中のポトシ県、オルロ県現地コンサルタント及びJICA関係者総勢75名がサンタクルス県サンタクルス市に参集しました。
当オルロ県保健局からは、Jesus Igunacio局長を初めとする14名のカウンターパートと5名の現地コンサルタント、順天堂大学の西田良子短期専門家(母子保健)、長谷川辰雄専門家(業務調整/研修管理)の総勢21名が参加しました。
ワークショップのねらいは、これまで約15年間、7県で実施されてきた妊産婦・5歳未満児の死亡率低下を目的とした活動やヘルスプロモーション活動等の取り組みを整理することにありました。これまでプロジェクトのカウンターパートや現地コンサルタント個人に蓄積されてきた経験や知見を情報として整理することで、基礎資料を作成し、今後、さらに分析を行うことで、PROFORSAの成果を対外的に示すことが期待されています。
まだ、プロジェクトが開始して1年に満たないオルロ県保健局とにとっては、先行プロジェクトの成功事例や課題、具体的なプロジェクトの実施方法(例えば、対象保健施設に対するバイオセーフティ運用基準導入後のフォローアップのタイミングについて、1年半後に自己評価しレビューするなど)について学べる絶好の機会となりました。ワークショップは、1)母子保健、2)コミュニティヘルスプロモーション、3)保健情報管理、4)バイオセーフティ、5)保健局スーパービジョン、6)医療機材保守、7)リファラル・カウンターリファラル(患者の緊急搬送システム)の7つのグループに分かれ正味2日間、腰を据えた議論が繰り広げられました。オルロから参加した14名のカウンターパートと5名のコンサルタントは、プロジェクトの初年度であることもあり、非常に高いモティベーションで各グループ活動に参加していたため、今後の活動の更なる活性化が期待されます。

(注)母と子どもの健康に焦点をあてた地域保健医療ネットワーク強化プログラム

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1月27日の閉会式にて挨拶する立原佳和JICAボリビア事務所長。

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母子保健グループのグループワーク。オルロからの参加者も活発に発言しました。

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保健情報管理グループ。オルロのJICAコンサルタント(Revilla氏(正面男性),Soto氏(正面女性))が中心となって取りまとめました。

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グループワークの他にバイオセーフティの活動を実施した保健医療施設「サンタクルス市日本大学病院」の見学も行われました。

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オルロ県保健局からの参加者。ユニフォームを各自負担で作成し気合を入れて参加しました。