第3回運営委員会及びオルロ県知事との会談が行われました

2017年3月15日

去る3月15日に、オルロ県保健局(SEDES)、対象16市の市長(または代理)、3つのプロジェクト対象保健ネットワークの関係者が半年に一度集まりプロジェクトの進捗や課題を確認する第3回目の運営委員会が、オルロ県庁にて開催されました。それに先立ち同日早朝にVictor Vazques 県知事と立原JICAボリビア事務所長、湯浅チーフアドバイザーによる面談がおこなわれ、1年が経過するプロジェクトの進捗を県知事に共有する機会を得ました。一年前と比較して、県知事のFORSA(母子保健ネットワーク強化プロジェクト)に対する認知度が上がり、知事の口からすらりと“FORSA”の固有名詞が出てくるとともに、プロジェクトの進捗状況について興味深く尋ねられるなど、和やかな雰囲気で面談が行われました。また知事からは「全面的に県保健局のFORSAをバックアップして行く」との発言がなされました。
運営委員会は、現場レベル(県レベル)での各分野の責任者が一同に会し、全体の方向性を確認する位置づけになっています。今回の会議では、1)湯浅チーフアドバイザーによるによる講演(後述)、1)ファシリテーターの育成研修など約半年間の活動実績の報告、3)2017年活動計画、4)SEDES及び各市の2017年予算措置についての確認がなされました。
湯浅チーフアドバイザーの講演では、日本で映画にもなった旧沢内村(現岩手県西和加町、豪雪、貧困、多病多死に苦しめられていた)の元村長深沢晟雄氏(ふかさわ まさお、1905年〜1965年)が「住民の命」を一番に掲げた「生命行政」を推し進めて逆境を克服し、日本で初めて乳児死亡をゼロにするなど、村長の強いリーダーシップで多くの村民の命を救ったお話しがなされました。湯浅チーフアドバイザーから列席していた各市長に対し、「是非、みなさんもオルロの深沢村長になって市民を助けてより幸せにしてください」とエールが贈られ講演が締めくくられました。

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Victor Vazques 県知事との面談の様子。 中央正面が知事、その左より立原JICAボリビア事務所長、青木所員、湯浅チーフアドバイザー、中島通訳。

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運営委員会における湯浅チーフアドバイザーの講演。旧沢内村の元深沢村長のお話しは、多くの聴衆の心に残る内容でした。

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運営委員会の合意事項に調印する各市の市長。