母子保健ファシリテーターの育成

2017年7月31日

当プロジェクトの3つの柱の一つである『母子保健サービスの質の向上』へ向けた取り組みとして、去る5月と6月にオルロ市内の3次病院(県レベル)にて、ファシリテーター育成研修が開催されました。延べ9日間、3つの対象保健ネットワークから約30名が参加しました。
県保健局は、3つの保健ネットワークの2次病院(市レベル)を地域の人材能力開発を担うセンターと位置づけましたが、そのセンターとしての機能強化にプロジェクトが貢献しています。今回の研修は、各ネットワークでリーダーシップを発揮することが期待される専門医・看護師10名(産婦人科5名、小児科5名)を対象とし、講師育成を目的として実施しました。今後彼らが各2次病院にてファシリテーターとなり、半年間に約300名の現役産婦人科医、小児科医、一般医、正看護師の研修を担う予定です。
7月末から開始予定の人材能力開発センターでの研修は、5名を1グループとしてリスクのある出産や未熟児の対処法等の技術に関する座学・臨床研修のみならず、患者の権利遵守やチーム医療など、総合的なケアの質向上に向けた7日間の研修が用意されています。2018年以降は、更に継続研修が計画されており、これらの研修によりプロジェクト終了時には、地域の母子保健サービスの質の改善に貢献することが期待されています。

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小児科分野、新生児蘇生法の研修の様子(5月16日)

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産婦人科分野、出産時の出血緊急対応に係る研修の様子(6月27日)

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産婦人科分野のファシリテーター研修終了時の記念撮影(6月29日)