母子保健プロジェクト20周年記念イベント

2020年2月5日

JICAはボリビアにおいて母子保健プロジェクトを継続して実施しており、今年で20周年を迎えました。2001年にサンタクルス県に始まり、コチャバンバ県、ベニ県、パンド県、ラパス県、ポトシ県で実施され、この度オルロで終わりを迎えます。今までの活動や貢献を記念し、2020年2月5日、ラパス市の日本庭園にて、プロジェクト関係者を招いて記念イベントを行いました。他国ドナーや保健省幹部が参加する中、ボリビア政府を代表して開発企画大臣及び教育大臣(保健大臣外遊の為の代理)のほか、保健省次官2名、県知事2名が出席しました。また、日本側からは在ボリビア古賀大使及びプロジェクトリーダーである順天堂大学の湯浅教授にもご出席いただき、盛大なイベントとなりました。海外出張中の保健大臣からはビデオメッセージが寄せられました。保健大臣は日本の専門家と活動した経験を有し、日本の保健協力に対する強い思いを持っています。

ボリビアではFORSA(Fortalecimiento de las Redes de Salud Materno Infantil)の名で親しまれている母子保健プロジェクトですが、イベントでは今までの母子保健プロジェクトの概要やFORSAオルロプロジェクト(オルロ県母子保健ネットワーク強化プロジェクト)の紹介がなされ、協力成果の活用状況が共有されました。

FORSAプロジェクトでは2016年に「生活のための教育」ガイド、2020年には保健情報分析ガイド、小児発達評価ガイドが国家承認されるなど、SAFCIというボリビアの多文化コミュニティ家族保健政策し、多くの成果を残すことが出来ました。

イベントでは多くの関係者に日本の国際協力の思いが受け継がれていることを確認するとともに、プロジェクトの成果を活用した活動の継続を呼びかけました。イベントの最後には日本の伝統着である半被を着て、乾杯を行いました。半被の背中には「絆」の字が記されており、ボリビアと日本の絆が一層深まるように願いが込められています。

FORSAオルロプロジェクトは2019年2月で終了となりますが、ボリビアにとって母子保健分野は引き続き課題が多く残っている分野であることから、今後も両国政府の協働のもと、改善のための道を検討していきます。

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母子保健プロジェクト20周年記念イベントの様子

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半被を着て記念撮影