第三回JCCが開催されました(南アフリカ)

2017年4月26日

4月25〜26日 於:南アフリカ共和国、ヨハネスブルグ

プロジェクトの第三回となる合同調整委員会JCC(Joint Coordination Committee)が、2017年5月にヨハネスブルグにて開催されました。

2015年6月のプロジェクト開始から2年が経過する前のタイミングにおいて第3回目の開催となりますが、直接のカウンターパートである南部アフリカ開発共同体(SADC)事務局だけでなく、プロジェクト対象地域となるSADC加盟国は15にものぼるため、プロジェクトの枠組み、活動計画等を策定し、合意形成を図るために不可欠で重要なプロセスとなっています。

今回のJCCでは、プロジェクトが協力する3分野(森林情報管理、森林火災対策、参加型森林管理)で15か国の専門家作業部会が策定した活動計画をそれぞれの議長から発表しました。JCCでの議論を踏まえ、精査・修正提案をのプロセスを経て、最終的に提案された内容において承認を得ました。次回の専門家作業部会から、いよいよ活動が開始となります。具体的な活動開始に至るまでのプロセスは、通常の二国間プロジェクトに比べ長い期間を要しましたが、15か国を同時に対象とし、広域でお互いに学びあうプロジェクトのより良い成果に向けて、多様な関係者が多様な南部アフリカ地域の森林課題に取り組んでいきます。

また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の二名が、事前にボツワナ共和国での森林分布の調査を行い、JCCに参加しました。目的は、日本の衛星技術を活用した、JICA-JAXA熱帯林早期警戒システム“JJ-FAST”の紹介です。これは、インターネット上の無料サイトから、森林変化の状況について、参加者自身がタブレット端末やノートパソコン上で体感できるインターアクティブなもので、参加者からは高い関心が寄せられました。プロジェクトでは、このJJ-FASTも用いながら、持続的な森林管理の仕組みをSADC域内に定着させるよう活動を進めていきます。

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