ブルキナファソ(以下「ブ」国)の初等教育では、近年教育の機会拡大に重点的に取り組んできた成果が見られるが、内部効率や学習到達度は依然として低く教育の質に課題があり、教育開発10ヵ年計画(PDDEB)第二フェーズ(2008〜2010)においても重点課題となっている(PDDEBの後継政策で現在策定段階にある基礎教育戦略的プログラム(PDSEB: 2011〜2020)においても初等教育の質の強化が重点分野)。教育の質に関しては、1教室あたりの生徒数が過大であること、教員の能力不足、教育行政官(視学官など)の支援体制が不十分であること、生徒の親の教育への関与度が低いこと、などが挙げられている。
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