カンボジアでは内戦後、我が国及び他ドナーの協調によりプノンペンの上水道施設の改善が行われた。また、同市の水道事業運営を担うプノンペン水道公社(PPWSA)は1996年に公社化され、自らの裁量により独立採算で水道事業を行うことが可能となり、更に、我が国が実施した「水道事業人材育成プロジェクト」(2003-2006年)の成果と相まって、アジアにおける最良の水道事業体の一つとなっている。一方で、地方都市の公営水道事業体の給水能力は依然として低く、国民全体に安全な水が行き渡っていない。我が国は、カンボジアでの安全な飲料水へのアクセス率向上に貢献すべく、PPWSAの成功事例を地方都市の公営水道事業体へ展…