2013年8月20日
地方水道局で実務を行っているプロジェクト実施ユニットのメンバーに対して、現在派遣中の3人の短期専門家によるワークショップを実施しました。
(ワークショップ内容)
・アセットマネジメント(資産管理)
・会計管理「会計〜よりよい経営管理のために」
・料金徴収と顧客管理
資産情報管理を担当する廣渡専門家(北九州市上下水道局)からは、鉱工業エネルギー省水道部が掲げている「水は全ての為に、全ては水の為に(Water for All, All for Water)」という目標実現の為には「水道事業の持続的な経営」「水道利用者へのサービス向上」が必要であり、それらを行う上でのアセットマネジメントと長期計画の重要性について講義が行われました。
会計管理/会計基準を担当する小林専門家(北九州市上下水道局)からは、将来に向けた経営計画策定と経営判断を行う為には、経理計算の正確さと適切な会計処理が大切であること、また、赤字経営は行ってはいけないことが強調されました。そして、プロジェクト活動を通じて、財務諸表の信頼性を上げること、経営管理の効率性を上げる経営資料の作成を行うことについてアドバイスが行われました。
料金徴収と顧客管理を担当する金子専門家(北九州市上下水道局)からは、水道使用者との信頼関係を構築し、より多くの顧客獲得につながるサービスを提供していくことが必要であり、その為にも使用水量の検針データを適切に管理することが重要であることについて講義が行われました。また、適切な情報管理の為には、職員間での情報共有が出来ること、情報管理のルール化と公開性、チェック体制の構築が必要であることについて提言が行われました。
廣渡博専門家(資産情報管理)
小林真一専門家(会計基準)
金子直哉専門家(顧客管理/料金徴収)
質問をするコンポンチャム水道局からの参加者