ラオス水道公社事業管理能力向上プロジェクト(MAWASU)第1回国際セミナー

2013年11月14日

カンボジアの隣国ラオスでは、現在、水道公社の事業管理能力向上支援を目的としたプロジェクト(MAWASU: Capacity Development Project for Improvement of Management Ability of Water Supply Authorities)が実施されています。カンボジアのプロジェクトより約2ヶ月半早く開始された同プロジェクトは、カンボジアと似たような状況にある隣国での類似案件である為、同プロジェクト開始以来、常にお互いのプロジェクトの進捗・課題・教訓等について情報交換を行いながら事業を進めています。

今回、第1回国際セミナーという形で、日本、ベトナム、カンボジアから水道事業関係者を集め、同プロジェクト開始から1年間の事業進捗及び今後の課題と挑戦について報告が行われました。カンボジアからはプロジェクト・メンバー6名(鉱工業エネルギー省水道部タン・ソクチア部長、ウン・ダラ総務課長、コンポンチャム水道局プレップ・ソマラ 局長、スヴァイリエン水道局テップ・ナラン局長及びJICA専門家2名)が参加し、類似案件での取り組みと教訓について学びました。カウンターパートとの共同事業管理としてプロジェクト開始以来欠かさず実施している週例会議や、事業計画策定の為に必要なデータ及び業務指標の整備に関する取り組み等、参考になる話を聞くことができ、カンボジアからの参加者にとっても良い刺激を受けた会議となりました。

ラオス水道公社事業管理能力向上プロジェクト(MAWASU)の概要

プロジェクト目標 ラオスにおいて、水道公社の中長期的視野に基づく事業管理能力を強化する体制が整備される。
アウトプット 1)パイロット水道公社において、長期・中期・短期の事業計画策定に必要なデータが継続的に利用可能になる
2)パイロット水道公社において、長期・中期・短期事業計画に基づいた事業実施管理が、Plan-Do-Check-Action(PDCA)サイクルを用いて行われる
3)業務指標(PI)を含む事業計画のモニタリングが強化される
4)アウトプット1〜3の成果を踏まえ、水道事業計画技術ガイドライン(技術ガイドライン)が策定される
5)アウトプット1〜4の成果を活用し、全国の水道公社及び民間企業における事業計画策定及びモニタリング体制の構築を促進するための仕組みが構築される

【画像】第1回MAWASU国際セミナーの参加者集合写真

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セミナー会場の様子