カンボジア国における最も重要な交通手段は道路交通であるが、道路網(総延長48,345キロメートル、このうち国道及び州道13,345キロメートル(2012年現在))のほとんどは1920〜30年代に建設された古い道路であり、1970年以降の内戦の影響により主要道路・橋梁等の多くが破壊されている。このため、内戦終結後に我が国を含む各国ドナー支援により、道路整備や復旧・改修に関する支援が行われてきた。一方、維持管理に関しては、1)維持管理予算の制約、2)維持管理に関する知識・経験の不足、3)維持管理用資機材の不足などにより、十分に機能していると言えない状態である。 このような背景のもと、カンボジ…