パイロット職業訓練校でのカリキュラム開発準備会議開催

2016年1月22日

2016年1月19日〜1月22日

当プロジェクトの主な活動として、電気分野における短大相当レベルの職業訓練カリキュラムの標準化があります。
標準化カリキュラム活動とは、訓練生(学生)の職業訓練を実際に指導している3つのパイロット職業訓練校(NPIC、NTTIとPPI)において、可能な限り同様な環境下でカリキュラム開発を行うとともに、訓練校の技能レベルの向上を図るというものです。対象となる訓練時間、対象科目、対象教材,訓練対象実習場のレイアウトも可能な限り標準化(統一化)を目指していますが、これに当たり、標準化されたカリキュラムを実施できる指導員(教員)の能力開発・向上はこれからが本番となります。

このため、現在3校において、5名程度の指導員によるカリキュラム開発ワーキンググループ(Technical Working Group;TWG)を立ち上げました。TWGでは、まず、現在実施されている授業と訓練の実態を把握し見直すこととするため、3校の実現状をできる限り比較し、メンバーや訓練校側に確認してもらいました。2年間の総訓練時間数、訓練実施時期,訓練科目の名称,訓練実習場の面積や指導員の数や生徒の数など、あらためて、これらを比較して多くの課題が浮き彫りになってきており、これらを標準化することの必要性について、メンバーは少しずつですが、理解するようになってきました。

このTWGの活動は、日本の製造業では当たり前のように実施される小集団活動に当たります。一般に日本の製造業では製品の標準化を行うことで、生産性を高めより高品質な製品に仕上げています。職業訓練でも同様に、標準化カリキュラムを開発・実施することで指導員の技能技術を高め、よりわかりやすい実習を目指していきます。今回は、短大相当レベルの2年間の科目(カリキュラム)のうち総訓練時間の一定程度を対象に標準カリキュラムの作成を目標としています。遅くとも今年11月の新学期から随時試行することを目指してTWGメンバーは日夜頑張っています。

なお、労働職業訓練省では、上記のカリキュラム開発作業を含め今後のプロジェクト活動が円滑に行われるよう、例えば、TWGの活動基盤をより強固なものとすべく、JCCの指示を具体化するための同省レベルの関係会議の立ち上げやTWG活動の支援を行うこととしています。

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NPIC、NTTIとPPIでの会議の様子