教材開発ワークショップ開催

2016年12月8日

本年度当プロジェクトでは、電気の立壁専門家が中心となって、富士電機(株)およびHao Phoung社との共同開発により、電気保全系作業検定盤を製作しました。この検定盤は、訓練用にできるだけ台数を購入できるよう、日本から購入するより安価に、また、修理やアフターサービスが現地で簡単にできるように考え、現地及び隣国で確実に調達できる資機材により作製されました。

今回1日ワークショップとして、対象訓練校3校の指導員への訓練機材の開発経緯や使用説明が共同開発先の前述2社の担当者より行われ、午後は実際検定盤を使って、実際の訓練を想定した実技演習を行いました。

日本では卓上でこのような検定盤を使って電気配線等の訓練をするのが一般的ですが、カンボジアでは検定盤自体あまり存在せず、使ったこともほとんどないため、訓練校の指導員も慣れない様子で午後の実技演習を行っていました。

この検定盤は日本の機械保全(電気系保全作業)の技能検定試験などにも使用されているのと同じ訓練ができるようになっており、持ち運びが簡単なので、机と道具と検定盤と電源さえあれば、どこでも訓練が可能になります。

今後、訓練校の指導員が検定盤の使い方や便利さを熟知してもらったうえで、訓練校の学生やその他の職業訓練校の指導員の再訓練、ひいては外部一般企業の製造部門技術者の技術セミナー等に活用していく予定です。

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共同開発により作成された電気保全作業検定盤

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指導員の電気科目ごとの自己評価表

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立壁専門家・富士電機(株)スタッフによる訓練機材の説明

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立壁専門家・Hai Phuong社スタッフによる訓練機材の説明

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指導員による訓練演習の様子

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指導員による訓練演習の様子