第5回National Carrier Fairに参加

2017年10月28日

2017年10月27日~28日

毎年、高校、大学や職業訓練校の学生あるいは卒業者などに、就職先を探すための機会を与える目的で国家雇用機構(以下NEA)が主催するNational Carrier Fairが、プノンペン市内ダイアモンドシティーコンベンションセンターで開催されています。5回目に当たる今回は126社がブース出展参加し、来場者は約27,400人となりました。

昨年に続き、当プロジェクトでブースを出展しました。前回は、プロジェクト専門家とスタッフのみで、2日間のブース運営をしましたが、今回は、当プロジェクトの電気専門家の松本専門家自らによる電気保全検定盤によるシーケンス制御やモータ制御の実演等のプロジェクトの技術活動の紹介に加え、パイロット3校の電気科指導員もローテーションにより訓練機材のデモを行ったり、また、就職担当スタッフも参加しパンフレット配布、就職相談等のためにブース運営をサポートしてくれるなど、当プロジェクトによるカウンターパートとの結びつきが深まっていることを実感しました。こうした努力もあり、プロジェクトのブース来場者は、フェア開催2日間で235名にもなりました。

このフェアは、NEAが年々改善を重ね、様々な工夫がみられますが、今回はイベントの1つとして、28日に、カンボジアの繊維縫製業の業界団体であり当地の政策形成に影響力のあるカンボジア繊維縫製業協会(GMAC)の共催の下、マレーシア、インド、韓国等の生産性向上の専門家である外国人パネリストを募り、カンボジアにおける生産性向上についてのパネルディスカッションが開催されました。ここでは、5S等日本の経験も議論されましたが、当プロジェクトの奥村リーダーもパネリストの1人として招待され、当プロジェクトの活動および生産性と安全衛生との関係性について発表しました。

今回も労働職業訓練省の長官(副大臣)が開会式に出席し、会場内を視察されるなど、このフェアに対する当地での期待感の高さを感じましたが、開会式テープカットで奥村リーダーが長官等主催者側の一員として参加を求められるなど、本分野における当プロジェクトの存在感を感じさせる一幕もありました。引き続き、今後とも毎年ブースを出展するとともに、プロジェクトの就職支援活動の厚みや幅を増していきたいと思います。

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会場の様子

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労働省職業訓練総局による“TVET“(職業訓練)のロゴによる宣伝

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2日目のパネルディスカッションの様子

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パネルディスカッションにて奥村リーダーが発表

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JICA TVETプロジェクトブースの様子

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プロジェクトスタッフMs.Maryによる訓練機材説明

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NTTI Sokryth指導員によるデモンストレーション

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JICA TVETプロジェクトチーム

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PPI職員による就職促進PR

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労働職業訓練省長官等主催者による開会式テープカットに奥村リーダ—参加

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松本専門家による実演