National Skill Competition優勝者・関係者のタイへのスタディツアー

2018年1月13日

2018年1月11日~13日

去る11月13日から17日まで、労働職業訓練省主催の第6回National Skill Competition(国内技能競技会)が開催されました。この競技会では、プロジェクトの協力分野の電気工事も競技種目となり、プロジェクト対象校のPPI(プレア・コソマック・高等工科職業訓練校)の学生が優勝しました。優勝者は準優勝者とともに、本年夏、タイ・バンコクで開催されるASEAN Skill Competitionへの出場権を獲得しました。

今回の競技会では、企業の社会貢献活動の観点もみられ、日系企業数社から競技機材や優勝者・入賞者への賞品贈与の協賛を受けることができました。特に、富士電機(株)社からは、電気工事の優勝者・準優勝者及び3位入賞者の学生及びその指導教員と同省の担当官について、同社のタイ工場へのスタディツアーの参加の機会をいただきました。また、プロジェクト対象校の電気学科の指導員(教員)や同省担当官の参加もできました。

富士電機工場では、同社のインバーター・スイッチギア等のシステム機器の製造ライン現場の視察などを行い、日系企業の製造現場における作業手順やそこで要求されるコンペテンシー(職務遂行発揮能力)について学習しました。

特に、プロジェクト対象校の電気学科の指導員(教員)については、今後のカリキュラム開発活動の参考にするため、同社の従業員の職務及び人材養成訓練に係るコンペテンシープロファイルのインタビューも行いました。さらに、別途、JICA専門家配属訓練施設であり、また、タイの基幹産業である自動車産業の人材育成を行っているAHRDA(自動車人材育成学院)における技術協力(シーケンス制御2級検定導入支援等)の実施状況や、AHRDAに隣接しており、日系企業はじめ企業が多く進出している状況を念頭を置いた運営を行っている、職業訓練校における就職前訓練・在職者訓練や技能検定・技能競技大会向けの訓練状況を視察しました。

今後、カンボジアの職業訓練関係者が、こうした官民連携の手法を積極的に取り込んでいくとともに、日系企業の製造現場での人材育成に一層関心をもってもらうことを期待しています。

富士電機タイ工場の視察

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

サムトプラカン職業訓練施設及びAHRDAの視察

【画像】

【画像】

【画像】