プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)産業界のニーズに応えるための職業訓練の質向上プロジェクト
(英)Project for Improving TVET Quality to Meet the Needs of Industries
(通称TVET(ティーベット)プロジェクト)

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対象国名

カンボジア

署名日(実施合意)

2015年6月24日

プロジェクト事務所所在地

プノンペン市

プロジェクトパイロットサイト(職業訓練校)

National Polytechnic Institute of Cambodia:NPIC
National Technical Training Institute:NTTI
Preah Kossomak Polytechnic Institute:PPI

協力期間

2015年9月28日から2021年3月27日まで(5年6ヵ月間)

相手国機関名

(和)カンボジア国労働職業訓練省
(英)Ministry of Labour and Vocational Training

背景

カンボジアは、過去10年間に急速な経済成長を達成し、GDP成長率は2012年には7.3%を記録し、2014年も7%を超えることが予測されている。このような経済成長の要因として、輸出部門及び海外直接投資の伸びが挙げられる。他方、現在の海外直接投資は、縫製業、単純な組立産業といった労働集約型産業や建設業が中心であり、2015年のASEAN 統合を控え、経済成長を維持していくためには、内需拡大による輸入品代替産業や裾野産業の発展を通じた産業構造の多様化、国際競争力を有する高付加価値産業の創出・育成が急務となっている。

しかし、産業構造の多様化や高付加価値産業に対応できるカンボジア国内の産業人材は不足している。なかでも、製造ラインの管理を行うラインマネジャーレベル(テクニシャン)が不足しており、現在カンボジアに進出している企業は、このような人材を第三国(企業の生産拠点が既に存在している他のアジア諸国)から連れてきている。高等教育を通じて育成されるエンジニアレベルの人材に加え、実践的な技能を備えたテクニシャンとなりうる人材の需要が高まっており、このような産業人材需要に対応すべく、技術・職業教育・訓練(Technical and Vocational Education and Training:TVET)を担う公的職業訓練機関は訓練内容の改善や産業界との連携強化を進める必要がある。

このような現状及び課題に対応するため、当該プロジェクトでは、カンボジア側から要請があり、プノンペン市で電気分野のディプロマコースを提供している公的職業訓練機関3校をパイロット校に選定し、電気分野のディプロマコースの標準訓練パッケージの開発等に取り組む。

プロジェクト概念図

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目標

上位目標

全国の労働職業訓練省傘下の職業訓練校の電気分野のディプロマ・コースの質が強化される。

プロジェクト目標

パイロット校の電気分野のディプロマ・コースの質が強化される。

成果

成果1:電気分野のディプロマ・コースの標準訓練パッケージが開発される。
成果2:パイロット校の電気分野のディプロマ・コースの指導員が標準訓練パッケージを実践できる。
成果3:パイロット校以外で標準訓練パッケージを導入する支援体制が構築される。
成果4:パイロット校の施設・機材維持管理体制が強化される。
成果5:パイロット校と産業界の連携が強化される。

活動

1-1 電気分野ディプロマ・コース標準訓練パッケージ作成に向け、テクニカル・ワーキング・グループを設置する(メンバー選定、メンバーの業務分掌の明確化)。
1-2 現行カリキュラム及びシラバスをレビューする。
1-3 標準訓練パッケージ開発のために産業界のニーズ調査を行う。
1-4 標準訓練パッケージ案を作成する。
1-5 標準訓練パッケージ案に基づいてパイロット校で電気分野のディプロマ・コースを試行する。
1-6 試行結果を反映させて標準訓練パッケージの最終化を行う。
1-7 最終化された標準訓練パッケージに対しMLVTの承認を受ける。

2-1 パイロット校の電気分野ディプロマ・コースの指導員の能力を評価する。
2-2 指導員の能力強化計画を作成する。
2-3 指導員に対する能力強化(Off-JTとOJT)を行う。
2-4 指導員の能力向上を確認する。

3-1 TOTのカリキュラムに組み込む標準訓練パッケージに基づく技術的内容を特定する。
3-2 標準訓練パッケージに即したTOT教材を作成する。
3-3 技術的内容に関する試行TOTを実施する。
3-4 試行結果に基づきTOTのカリキュラム及び教材を最終化する。
3-5 標準訓練パッケージの普及セミナーを開催する。

4-1 施設・機材の維持管理体制(人員、責任)を整備する。
4-2 機材状況をレビューする
4-3 機材管理に必要な台帳・チェックリスト類を作成する。
4-4 施設・機材の維持管理計画(予算含む)を策定する。
4-5 標準訓練パッケージに基づき施設・機材の更新ニーズを特定する。
4-6 特定された更新ニーズに基づき、施設を整備し、機材を調達・設置する。
4-7 施設・機材の維持管理を行う。

5-1 就職・起業支援活動の現状をレビューする。
5-2 関連機関と就職・起業支援活動について連携する体制を整える。
5-3 企業情報、人材募集情報、学生の就職状況等のデータベースを作成し定期的に更新する。
5-4 就職・起業支援活動の実施体制を整える。
5-5 就職・起業支援活動を実施する。
5-6 就職・起業状況の分析、定期的な追跡調査実施のための体制を整える。
5-7 企業連携の現状をレビューする。
5-8 企業連携活動の実施体制を整える。
5-9 企業連携活動を実施する。
5-10 有効なプロモーション活動計画を作る。
5-11 プロモーション活動の実施体制を整える。
5-12 プロモーション活動を実施する。

投入(インプット)

1)日本側

  • 専門家派遣
    長期3名;チーフアドバイザー/カリキュラム開発職業訓練制度、電気、業務調整/産業連携促進、短期専門家は必要に応じて決定
  • 研修員受入:本邦研修ならびに第三国研修(マレーシアやベトナムを想定)
  • 機材調達:パイロット校に対する電気分野ディプロマ・コースに必要な機材
  • その他の活動経費:各種研修、セミナー等開催費、職業訓練啓発にかかる広報費等

2)カンボジア国側

  • カウンターパートの配置:MLVT、GDTVET、NPIC、PPI、NTTIの職員・指導員
  • 施設・機材:日本人専門家執務スペース、事務機器、光熱費
  • プロジェクトにかかわる現地経費:標準訓練パッケージ案の試行にかかる経費、NTTI新任指導員養成コース(TOT)にかかる経費、施設・機材維持管理費(パイロット校)