不服審査制度セミナー講師の池上教授が副局長へ表敬訪問と税務署を視察

2017年8月11日

2017年8月11日、不服審査制度セミナーのために明治大学大学院から短期専門家として、カンボジアを来訪した池上健教授が租税総局のJICA/GDTプロジェクトダイレクターのVann Puthipol副総局長、同じくプロジェクトマネージャーのHeng Soknang副総局長への表敬訪問をされ、あわせてカンボジア不服申立制度理解のため、税務署視察を行いました。
表敬訪問では、池上教授の自己紹介の後、Vann Puthipol副総局長から、国税庁の研修・セミナーに以前より多くのカンボジア税務職員が参加し、それがカンボジアの税制の礎となっていること、そして武藤チーフアドバイザーが首都プノンペンに加えて、地方でのセミナーの実施によって、カンボジア国民の租税教育改善に向けて多大に貢献してくれていることに大変感謝しているとまず挨拶がありました。また、今回池上教授が講義される、整備された日本の不服審査制度はカンボジアにはまだない、日本の税務行政を知らない参加者は理解が難しいだろうが、納税者サービス改善の大変重要な活動のため、セミナーで多くのことを伝えてほしいと池上教授に依頼しました。

続いて、カンボジアの不服申立制度の実務上の運用を理解すべく、Daun Penh税務署を訪問、聞き取り調査を行いました。最初に税務署長からカンボジアの不服申立制度の概要と納税者からの不服への対応方法を説明がありました。池上教授や武藤チーフアドバイザーからはカンボジアの不服申立制度に対する質問に加え、日本の不服申立て制度、国税不服審判所の説明があり活発に議論が行われました。最後は税務署内を視察し、カンボジアの税務行政の現状を直接把握されました。

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Vann Puthipol副総局長から国税庁の協力に感謝を伝えられる池上教授

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Vann Puthipol、Heng Soknang両副総局長に表敬をする池上教授

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税務署視察で冒頭、挨拶と自己紹介をする武藤チーフアドバイザー

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カンボジア納税者からの不服対応に対し質問・コメントする武藤チーフアドバイザー

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日本の不服申立て制度ならびに不服審判所について説明する池上教授

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税務署長に訪問の御礼を伝える池上教授

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税務署視察をする池上教授、武藤チーフアドバイザー