小規模事業者への記帳指導・申告書作成指導にかかる訪日研修(大阪)を実施

2017年11月17日

2017年11月11日から17日、GDT、税務署職員10名を対象にした日本の記帳指導に関する訪日研修(大阪)を実施しました。カンボジアでは2016年より全事業者に対する推計課税制度が廃止され、申告納税制度が全面的に導入されました。しかし、小規模事業者のほとんどがこれまで申告書を自ら記入したこともなく、また記帳もしたことがないことから、小規模事業者への記帳指導、申告書作成指導がカンボジア税務行政での大きな課題となっています。今回研修地である大阪は、個人事業者がとりわけ多いため、記帳指導や青色申告を促進する取組みが盛んに行われており、その指導方法や体制づくりについて学ぶべく、大阪訪問となりました。
研修では、大阪国税局のほか、税務署や関係団体となっている商工会や納税協会を訪問し、どのような体制、協力関係を築きながら、納税者に対する記帳指導・青色申告書作成指導を行っているか詳細に説明がありました。カンボジアでは税理士の数が不足しており、また税務当局と税理士との間で日本のような協力関係がまだ十分には作られていないため、日本の方法をすぐに実行に移すことは困難なものの、今後の方針として大変勉強になったとの研修生のコメントがありました。
各研修生には、訪日前に課題レポート提出を義務付けましたが、訪日後にも、各人が日本から学んだことをまとめると共に、日本とカンボジアとの比較をベースに、カンボジアの改善方法についてのレポート提出とともに、グループプレゼンテーションが課されることになっています。

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大阪国税局でのセミナーの様子

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夜の大阪城

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茨木税務署内見学の様子

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歓待を受けた茨木税務署

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岸和田税理士会による講義の様子

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訪日研修を全日程終え記念撮影をする研修生