税務大学校による税務調査の手続に関するセミナーを実施

2018年1月25日

2018年1月24、25日、税務大学校今成教授、太田教育官を招いて税務調査の手続に関するセミナーを実施し、税務調査業務を行う租税総局ならびに税務署の職員計100名が参加しました。
はじめにブン・ナリー租税総局副総局長から、JICAはGDTに対して一番長く支援してくれており、今回のような具体的で実践的なセミナーの実施は租税総局職員の能力強化に貢献し、大変感謝していると冒頭挨拶があり、2日間にわたるセミナーが開始されました。
セミナーでは、まず日本の税務調査の役割とその手続の概要について講義がありました。日本では税務調査を行う際、調査を行う旨を納税者へ伝える事前通告から始まり、どのようなプロセスを経て税務調査を行うのか説明を行いました。税務調査後の修正申告処理手続きにつき説明がありました。さらに、調査内容に対する不服申立てのステップについても説明がありました。
セミナー後半からは税務調査における、各手続を実行するための調査官の書類作成と手続方法について説明がありました。カンボジア税務当局ではどのようなやり取りがされているのか、参加者に聞き、確認しながら日本の例を紹介するとても丁寧な講義でした。
講義の後はセミナーで得たノウハウを得て、カンボジアで今後のあるべき税務手続につき、グループワーク、議論を行いました。カンボジアの現状に合わせた意見がでて、大変活況なセミナーでした。

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開会式の様子

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満席となった講義の様子

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ディスカッション中の職員と武藤チーフアドバイザー

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質問に対しホワイドボードで説明する今成税大教授

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熱心に課題に取り組む職員

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セミナーの様子