大学での租税教育セミナー開始

2018年11月30日

2018年11月27日から30日

2018年11月27日より大学での租税教育セミナーが始まりました。

記念すベき初のセミナーをRoyal University of Rule and Economic(RULE)で27日午前に始めたのを皮切りに、27日午後National University of Health Science(NUHS)、28日Institution of Technology of Cambodia(ITC)、29日Royal University of Phnom Penh(RUPP)、30日Norton University(NU)とその週は5大学でセミナーを行いました。

これまで租税教育チームと大学でのセミナー実施に向けて、実施方法や講義内容について幾度となく議論をしてきました。しかし、租税総局にとっても初めての試みだったため、一筋縄では行かず、今回ようやく実現に至りました。

セミナーは、武藤チーフアドバイザーによる税金の役割と恩恵、日本の滞納率の低さ、カンボジアと他の近隣国との税率比較を説明から始まり、なぜ税金が必要なのか、そしてカンボジアの税金について国際比較の観点から説明がありました。租税総局からは近年のカンボジアの歳入状況と税に占める割合やカンボジアの税の種類と納税者の権利と義務について説明がありました。

次に、子どもから大人まで広くカンボジア国民に対し、税金の重要性と恩恵への理解促進を目的として制作した”Tax Rangers”のビデオ上映をしました。カンボジアを発展させるヒーローである3人のTax Rangerのエネルギーである胸のゲージが下がり、苦しむ場面では、カンボジアの聴衆からはため息が出たり、逆にゲージが上がって活躍するところで歓声が出たりと一喜一憂しているのがよく感じられ、どの学生も一生懸命視聴していました。

スローガンコンテストのアナウンスも本セミナーを通じて開始し、武藤チーフアドバイザーより自らの頭で良いスローガンを作成し、是非応募してほしい、優秀者には豪華な商品があたるとアナウンスがありました。

質疑応答時間では質問が多く出てました。特に多かったのは武藤チーフアドバイザーに対する質問で、なぜ日本はそんなに滞納率が低いのかと疑問を投げかけていました。それに対し武藤チーフアドバイザーは、日本の滞納率が低い理由としては主に2点あり、日本人が学齢期より租税教育を受け、大人になった段階では納税に対する重要性を既に理解していることと、悪質な滞納税者には厳しい処分を行っている日本の税務行政組織の役割が大きいため、正確な自主申告をする納税者の割合が高い旨の説明がありました。

今後プノンペンのみならず、地方でもセミナーを順次展開していきます。

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セミナー初日のRULEでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー1

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セミナー初日のRULEでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー2

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RULEでのセミナーの様子1

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RULEでのセミナーの様子2

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NUHSでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー1

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NUHSでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー2

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NUHSでのセミナーの様子1

【画像】NUHSでのセミナーの様子2

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ITCで冒頭挨拶をする武藤チーフアドバイザー

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ITCでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー

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ITCでのセミナーの様子

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ITCで質問に答える武藤チーフアドバイザー

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RUPPでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー1

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RUPPでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー2

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RUPPでのセミナーの様子

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RUPPでカンボジアの税制について説明する租税総局職員

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NUでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー1

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NUでプレゼンをする武藤チーフアドバイザー2

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NUで質問をする学生

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NUでの記念撮影