プロジェクトチームとの四半期対策会議を開催

2019年2月7日

2019年2月7日、JICA/GDTプロジェクトメンバーで対策会議を行いました。

プロジェクトマネージャーのチアセット氏を始め、租税総局からはプロジェクトメンバー10名、JICAカンボジア事務所から篠原所員、JICAプロジェクトからは武藤チーフアドバイザーと坂本業務調整員、シニアアシスタントのセイハが参加しました。

GDTの一部職員の非協力により活動の進捗状況に遅延が生じているため、GDT総局長に改善要求のレターを提出した結果、遅延している活動の対応策や生じている問題点について話し合うため、急遽対策会議が設けられました。

大学での租税教育セミナーは既に予定していた26大学で実施済み、また広報広聴活動の一環であるリーフレット作成、スローガンコンテストも順調に活動実施中ですが、1)SAFセミナーのプレゼン資料作成・日程調整、2)SAFのFAQの作成、3)広報ポスターの作成について活動が遅延している旨を武藤チーフアドバイザーから報告されました。SAFチームからは今回の指摘を受けてセミナーのプレゼン資料作成にすぐ取り組むと約束がありました。

ポスターに関しては広報課と時間をかけて作成してきたデザイン案が総局長より承認を得られず、代わりに総局長がGDT内に別途指示を出して別の新ポスター案がJICAプロジェクトとは関係なく作成されましたが、広報課の人材育成をしているJICAプロジェクトとしては結果が大事なのではなく、職員がそれを作る過程を学ぶことが重要、技術協力の趣旨に反していると武藤チーフアドバイザーが根気よく説明しました。対象国の職員に、日本が行うODA、特に技術協力の本来の意味・意義について説明する良い機会となりました。

会議そのものは非常に激しい議論がなされ、時には感情的な主張もなされましたが、武藤チーフアドバイザーより、このプロジェクトの目的はカンボジアの税務行政を改善し、カンボジアの国そのものを発展させるものであるため、カンボジア、日本が協力することが不可欠である、そのためにこれまでの感情論は本日をもって捨て、将来に向かって共に頑張りましょうという言葉で締めくられました。GDT側も大きく頷き、今後の動向を見守っていきたいと思います。

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四半期会議前に事前打ち合わせをする篠原所員と武藤チーフアドバイザー

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四半期会議のJICA側出席者

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四半期会議租税総局側の出席者

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四半期会議の様子