2019年3月2日
2019年2月23日~3月2日
2019年2月23日~3月2日までの日程で、日本の広報広聴・租税教育を学ぶ訪日研修を実施しました。
本プロジェクトは、租税総局(GDT)職員による納税者サービスの能力強化を目的に活動しています。これまで、GDTは積極的に広報広聴活動、租税教育を実施していませんでしたが、2018年初の組織改革で総務部の中に広報課が新設、また職員の研修機関であった税務学校も地位が向上した上、機能・役割が拡大され、一般向けの租税教育を始めるなど、少しずつではありますが力を入れ始めてきています。このため、こうした広報広聴、租税教育を担うGDTの中堅・若手職員が日本の広報広聴・租税教育の経験を学ぶ訪日研修計画を企画・策定したものです。
過去にも同テーマで訪日研修を実施したことがありますが、前回は総論的な内容であったのに対し、今回は具体的な広報広聴や租税教育活動の実施計画の立て方について詳細かつ具体的に学ぶ内容の研修計画を策定しました。研修生も日常業務のなかで疑問に感じ、当プロジェクトオフィスからの説明を受け頭の中では理解してはいるものの、彼らの実際の目で見て肌で感じてもらう絶好の機会となりました。
短い日程ではありましたが、具体的な講義に加えて、実際の広報現場の視察もでき、非常にわかりやすく、実践的な内容であったと研修生から大変好評でした。特に訪日時期が日本の確定申告期間と重なったこともあって、期限内申告を促すポスターや掲示板のほか、日本で最も来訪者の多い渋谷確定申告合同会場を特別の許可を得て訪問する機会を得るなど、非常に貴重な体験もできました。
研修日程は下記のとおりです:
1日目:カンボジア研修生からのカンボジアの広報広聴、租税教育活動に関する現状発表、交流会
2日目:日本の税務行政概論についての講義、上野税務署訪問・TAX Space視察・体験
3日目:税務大学校にて租税教育に関する詳細講義、都内の実際の広報活動の視察
4日目:国税庁にて広報広聴活動に関する詳細講義
5日目:東京都庁にて地方行政の広報広聴活動についての講義、研修評価会