コンポンチャム、タケオでの小規模納税者向け税制セミナーの実施

2019年4月25日

2019年4月25日にコンポンチャム州、30日にタケオ州の所轄税務署の小規模納税者向け税制セミナーを下記の日程で実施しました:
25日:Kampong Cham税務署(Phnom Pros Hotel and Restaurantで開催)
30日:Takeo税務署(Alice Villa Hotelで開催)
今回は、シェムリアップ、バッタンバンに続く地方セミナーで、本プロジェクトでは納税者向けの最後のセミナーでした。
本セミナーは小規模納税者の記帳方法や月次・年次申告方法を平易に説明したものでした。特に本セミナーではケーススタディーを用い、納税者に具体的な記帳方法や申告方法を理解してもらおうと努めました。その結果、納税者からはとてもわかり易く参考になったと大変好評でした。
しかしながら、依然として小規模納税者は記帳・申告に困難を抱えています。特に地方の納税者からの質問を聞くと、少額の取引が多すぎて、どのタイミングで記帳すればいいかわからない、商品の購入をしたものの、取引先がインボイスを発行してくれない場合はどうしたらいいのか、在庫の管理が難しいなど、具体的に記帳・申告するにあたってまだまだ困難と感じる納税者が多く存在するのも事実です。小規模納税者の理解と記帳・申告の正確性を高めていくにはまだ長い年月が必要と感じます。
セミナーの最後、閉会スピーチで武藤チーフアドバイザーが「皆さん納税者の税金は単なるお金以上の価値がある、即ちあなた達の税金はカンボジアを造る血であり、骨のようなものだ、皆さんの税額は確かに国全体としてみればまだ僅かかもしれないが、あなた達の税制への理解と正しい申告が将来のカンボジアを明るくする、ぜひ今はまだ困難と感じているかもしれない、私達JICAは永遠にカンボジアにいてみなさんをサポートすることはできない、ぜひ税務職員と2人3脚で努力してほしい、遠い日本から皆さんの努力を見守りたい」と発言すると納税者全員が感慨深く頷いて、武藤チーフアドバイザーのスピーチに耳を傾けていました。

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税金を払いたいかという武藤チーフアドバイザーの質問に答える納税者

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講義をする武藤チーフアドバイザー

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講義をする武藤チーフアドバイザー

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納税者の質問を受ける武藤チーフアドバイザーと税務職員

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セミナーに出席した副知事・納税者との記念撮影

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セミナー後に税務署を訪問し、提供したポスターが貼られていることを確認する武藤チーフアドバイザー

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タケオ州でのセミナーで開会挨拶する武藤チーフアドバイザー

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プロジェクト作成ビデオ“Tax Ranger”を説明する武藤チーフアドバイザー

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セミナーで税の恩恵について説明する武藤チーフアドバイザー

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タケオ州の納税者に税制を説明する税務職員

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セミナーでの講義に熱心に耳を傾ける納税者

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セミナー終了後、タケオ税務署の職員との記念撮影