リーフレット・リーフレット棚贈呈式

2019年5月9日

2019年5月9日、33の全税務署並びに租税総局(GDT)、税務学校へのリーフレット・リーフレット棚の贈呈式を行いました。
初めて納税をする納税者にも簡潔に分かりやすく税制を説明したリーフレットをこれまでGDTは発行してきませんでした。従って納税者サービスの一環としてA4裏表1枚で簡潔かつ図や表を用いた見やすいリーフレットを作るとプロジェクトでは説明してきたにもかかわらず、GDTから最初に案として上がってきたものは文字だけで長々と税制に説明されたA4数枚にわたるリーフレットでした。そこからスタートして、簡潔化し、どの図や表を入れるかの議論を繰り返し行い、改良に改良を重ね、最終化するまで多くの時間と労力がかかりましたが、ようやくリーフレットのクメール語版と英語版が4月中に完成しました。
またリーフレット棚もプノンペン市のいくつもの家具屋、文具屋などを回りリーフレット棚を探しましたが、非常に粗悪なものや利便性の悪いものしかなかったため、良質なリーフレット棚確保のため、最終的には日本から調達すると決め、そのための努力もまたしました。
こうした苦労によって作られたリーフレット、リーフレット棚を5月9日のGDTの月例会議の一部の時間を割いてもらい、贈呈式を行いました。
贈呈式では武藤チーフアドバイザーからは「GDTの多くの人のおかげで様々な活動が成功している、その一つが今日のリーフレットで、PRチームを始めとする多くの職員の努力により4種類の税制についてのリーフレットをクメール語、英語で作成することができた、このリーフレットをぜひ税務署の入り口にリーフレット棚を置いて展示してほしい、そしてこのリーフレットが納税者の税の理解を促進し、皆さんの税務行政を改善することを期待している、みなさんが納税者から文句を言われ苦労をしている姿は見てきた、今後もカンボジアの発展のため努力してくれることを日本の一サポーターとして見守っていく」と発言がありました。
総局長からも「武藤チーフアドバイザーはじめ、JICAの皆さんには大変感謝している、これまでJICAは納税者サービスの分野で多大な協力をしてれた、プロジェクトは6月末で終わるかもしれないが、今後も納税者サービスの分野以外でも様々なサポートを期待している」と返答がありました。
その後各税務署の署長一人ひとりに目録を渡し、記念写真を取るなど終始非常に和やかな雰囲気、別れ惜しむ雰囲気で贈呈式を終えました。

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贈呈式でリーフレットの趣旨について説明する武藤チーフアドバイザー

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総局長に目録を渡す武藤チーフアドバイザー

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総局長、副総局長へリーフレットを手渡す武藤チーフアドバイザー

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各税務署の署長に目録を渡す武藤チーフアドバイザー

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税務署署長との記念撮影

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リーフレット作成にメインで関わったPRチームとの記念撮影