CMACに対する日本の協力

現在、カンボジアではCambodian Mine Action and Victim Assistance Authority(CMAA:カンボジア地雷対策・被害者支援庁)の管理・監督の下、政府機関であるCMACの他、カンボジア軍、Halo Trust、MAGが地雷・不発弾除去活動を行っています。

カンボジアは、1999年に対人地雷禁止条約(オタワ条約)を批准し、2019年を期限として同条約で義務付けられている埋設地雷の除去に向けて「地雷対策国家戦略(2010-2019)」を遂行しています。しかし、今なお年間百人以上の地雷・不発弾被害者(2015年被災者111人)がでており、地雷・不発弾除去の活動に対して、資金的にも技術的にも、継続的な支援が不可欠です。

現在、日本、アメリカ、ドイツが直接CMACに対しての支援を行っており、その他カナダ、オーストラリア、さらには各国NGOなども積極的に支援を行っています。日本は最大の援助国として、1998年度以降、以下のとおり様々な形でCMACの地雷・不発弾除去活動に積極的な貢献を行っています。

技術協力

JICAでは以下のとおり、機材供与の実施、個別専門家の派遣を通じて、協力を行ってきました。

  1. 長期専門家(延べ4名)
    維持・輸送技術アドバイザー:2000年5月〜2002年5月
    維持・輸送技術アドバイザー:2002年12月〜2006年12月
    情報システム上級アドバイザー:2000年3月〜2005年3月
    組織運営主席アドバイザー:2006年4月〜2008年4月
  2. 短期専門家(延べ1名)
    情報システム上級アドバイザー:1999年6月〜1999年12月
  3. 技術協力プロジェクト
    人間の安全保障実現化のためのCMAC機能強化プロジェクト:2008年4月〜2010年9月
  4. 機材供与
    地雷除去活動機材整備計画(第1次-第7次/1998年度-2016年度)
    フォローアップ協力(2003年度、2004年度)

地雷対策センター(CMAC)を拠点とする南南協力

CMACはJICAの協力の下、これまでに蓄積した知見・経験をコロンビア、ラオス、アンゴラなど、他国の地雷除去機関へ提供しています。各国機関は効率的な地雷除去に必要な情報管理、計画策定や運営管理についての経験をCMACから学ぶとともに、自らの機関での経験を提供し、互いに学びの多い「南南協力」という関係を構築してきています。

そのほかの協力

  • 紛争予防・平和構築無償資金協力 「地雷除去活動強化計画」(第1次・2009年度、第2次・2016年度)
  • 無償資金協力「草の根・人間の安全保障無償資金協力」(1999年度〜)
  • 無償資金協力「地雷除去関連機材の研究開発(研究支援無償)」(2005年度、2007年度)
  • 一般無償資金協力「地雷除去活動機材整備計画」(1998年度〜2004年度までに計4回)
  • 国連開発計画(UNDP)信託基金への拠出(1999年度〜2005年度)
  • Japan-ASEAN Integrated Fundを通じた援助(2006年度、2007年度)
  • 日本のNGOによる支援−我が国の協力は、日本政府の協力によるものだけではなく、日本地雷処理を支援する会(JMAS)、ピースボート、豊かな大地(GEJ)などのNGOもCMACの活動に直接協力を行っています。

資料:カンボジア地雷・不発弾被災者数

人数
1999年 1154人
2000年 859人
2001年 827人
2002年 848人
2003年 745人
2004年 898人
2005年 875人
2006年 450人
2007年 352人
2008年 271人
2009年 244人
2010年 286人
2011年 211人
2012年 186人
2013年 111人
2014年 154人
2015年 111人