チリ・カトリカ大学工学部で、日本人専門家によるセミナーが行われました。

2016年5月5日

KIZUNAプロジェクトの一環として今年から実施協力している、チリ・カトリカ大学工学部構造地盤工学科の修士課程コースで5月2日から1週間、国立研究開発法人建築研究所・国際地震工学センターの鹿嶋俊英主任研究員によるセミナーが開かれました。
本修士コースには、プロジェクトのカウンターパートであるチリ国際協力開発庁(AGCID)の奨学金制度を通じてラテンアメリカ・カリブ諸国の学生5人を受け入れ、JICAは国土交通省国土技術政策総合研究所と建築研究所などから短期専門家を派遣して、耐震工学に関する最先端の技術と知見、さらに日本の東北大震災などから得られたデータや教訓を広く共有するため、5月、7月、及び10月に計3回のセミナーを開催します。
5月2日に始まった第一回セミナーにはチリ・カトリカ大学の教授陣や学生、チリの公共事業省、他の大学などから約70人が出席し、鹿嶋専門家による建物の強震観測や設計用地震入力に関する講義を聴講しました。特に今年4月に発生した熊本地震の最新の強震データや建築物の損傷事例なども紹介され、参加者から多くの関心と質問が寄せられていました。

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チリ・カトリカ大学で開かれたセミナー。

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建物の強震観測について講義する鹿嶋専門家。