エクアドル向けの「地震リスク軽減のための建造物の設計基準と施工管理」研修を実施しました。

2017年1月26日

昨年4月にマグニチュード7.8の地震が発生し、大きな被害が出たエクアドルから、都市計画住宅省の建築士やエンジニア、危機管理庁の担当者ら8人をチリに招へいし、「地震リスク軽減のための建造物の設計基準と施工管理」に関する研修を実施しました。
本研修は、昨年の地震で多くの建造物が倒壊し、さらに多くの住宅が違法建築である現状を受け、チリの建築基準法や建造物の施工管理について紹介し、エクアドルにおける建造物の質的な向上を図るのを目的に実施されました。研修はチリ住宅都市計画省が受入機関となり、チリとエクアドルにおける住宅の設計基準や施工管理の手順などについて比較議論しました。また2015年のチリ沖地震で被害を受けた地域を訪れ、その復興の様子を視察したほか、チリ・カトリカ大学の構造物の実験施設を訪問し、大学の建物に設置された免震装置などを見学しました。(文、武田和代)

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2015年の地震で損傷し、修復作業が行われているアドベ建築を見学する研修員ら(コキンボ州イヤペル市)。

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チリ・カトリカ大学の免震装置を見学する研修員ら。