プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)都市廃棄物循環利用推進プロジェクト
(英)The project for promotion of municipal solid waste recycling

対象国名

中華人民共和国

署名日(実施合意)

2010年10月15日

プロジェクトサイト

浙江省嘉興市、山東省青島市、貴州省貴陽市、青海省西寧市

協力期間

2010年10月15日から2015年1月14日

相手国機関名

(和)国家発展改革委員会
(英)National Development and Reform Commission

背景

中国では、急速な工業化及び都市化の過程において、多くの都市で固形廃棄物の発生が急増し、環境への負荷が高まっています。また、都市廃棄物の包括的な循環利用体系及び適正な処理システムが未整備であり、大部分の都市が行っている再利用率が低い従来型の処理方式では効率が悪いばかりでなく、適切な処理を経ない食品廃棄物を再利用するなど安全面でも潜在的な問題を抱えています。このような状況の結果、市民の健康へのリスクや環境への負荷が増加しています。

そのような中で、中国政府は、第11次五カ年計画において、これまでの投入量拡大の「粗放型」による経済成長最優先の方針を改め、「調和の取れた持続的な安定成長」の維持を掲げました。また、続く第12次五カ年計画においては、「資源節約型の環境にやさしい社会建設」を目標に循環経済の発展を重視し、ごみの減量化、資源の再利用などを積極的に推し進める姿勢を示しています。このような政策目標のもと、中国の現状に適した都市廃棄物の循環利用体系を構築することは、中国が循環型経済を発展させていく上で極めて重要な課題となっています。

以上のような背景から、中国政府は、2008年に日本に対し技術協力プロジェクトの実施支援を要請しました。これに対し、JICAは、2009年10月に協力準備調査を実施し、本案件に対する中国側の要望内容及び当該分野における現状を確認しました。2010年3月には、調査対象候補都市の廃棄物管理に係る現状・課題や実施体制にかかる情報収集・確認調査を実施し、対象都市を嘉興市、青島市、貴陽市、西寧市の4都市とすることを決定しました。2010年8月には詳細計画策定調査を実施し、技術協力プロジェクトの内容、実施体制等について中国側と合意し、合意内容をM/M(議事録)として取りまとめ署名・交換を行ないました。JICA内の承認及び中国側への説明と確認を踏まえ、2010年10月15日にR/D(討議議事録)の署名・交換に至りました。

目標

上位目標

中国において都市廃棄物の循環利用が推進される。

プロジェクト目標

都市廃棄物の循環利用のための国家政策体系及び法律体系の整備が促進される。

成果

  1. 国家レベルの都市廃棄物の循環利用に関する政策研究が実施される。
  2. 対象都市において、対象の都市廃棄物の適正処理および循環利用が促進される。

活動

  • キックオフセミナーの開催
  • 都市廃棄物の国レベルの処理・循環利用の現状、及び海外事例に関する情報収集および報告書の作成
  • 国家レベルの政策研究
  • 政策検討会の開催
  • 国家レベルの都市廃棄物の循環利用全体にかかる政策研究報告書の作成
  • 対象都市における活動に対するモニタリングおよび助言
  • プロジェクト進捗報告ワークショップの開催
  • 国家レベルの政策研究の成果セミナーの開催
  • 対象都市の都市廃棄物、食品廃棄物、包装廃棄物、廃タイヤ管理に関する情報収集および実態調査
  • 現状調査報告書の作成
  • 都市廃棄物管理のストラテジックプランの策定
  • 食品廃棄物、包装廃棄物、廃タイヤに対する適正処理および循環利用体系(ロードマップを含む)策定
  • パイロットプロジェクトの選定
  • パイロットプロジェクトの実施体制の整備
  • 対象都市におけるパイロットプロジェクトの実施
  • 技術セミナー、国内研修の開催
  • 対象都市におけるワークショップの開催
  • 対象都市における活動の進捗や成果に関する報告書の作成
  • プロジェクトホームページの立ち上げ
  • 訪日研修の実施