プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)参加型生物多様性保全推進プロジェクト
(英)Project for Promoting Participatory Biodiversity Conservation

対象国名

コスタリカ

署名日(実施合意)

2013年2月1日

プロジェクトサイト

参加型保護区管理のモデル確立とその共有:バラ・デル・コロラド野生生物保護区(81,177ha)、その他の保護区、及びその周辺地域。
参加型生物多様性保全に関する知識(Knowledge)の体系化・共有:調査研究対象及びセミナー・ワークショップ主題に応じて、サンホセを主とするコスタリカ国内(毎年、国内2、3ヵ所で4、5回程度の実施を想定)。

協力期間

2013年4月1日〜2018年3月31日

相手国機関名

(和)環境エネルギー省保全地域システム庁
(英)National System of Conservation Areas, Ministry of Environment and Energy

背景

コスタリカ共和国(以下、コスタリカ)は、「生物多様性ホットスポット」であるメソアメリカ地域の中でも、生物多様性の保全上、重要な国と位置付けられている。しかし、1940年に国土の75%を占めていた森林被覆率は、1987年には21%まで減少した。そのため、1980年代後半より先駆的な森林保全、生物多様性保全のための政策、活動を実施してきた。その活動の結果、森林面積は2010年には52%程度まで回復するに至っている。

一方、自然保護区の管理体制については、一部の保護区を除くと、人間活動を排除することを前提とした管理モデルが適用されており、実際の管理活動としては、保護区内及び周辺域における違法活動の取り締まりが中心である。そのため、保護区によっては、保護区内・周辺住民と保護区行政担当機関の間に軋轢が生じている。そこでJICAは、2008年10月から3年間にわたり、「バラ・デル・コロラド野生生物保護区住民参加型管理プロジェクトを実施した。その結果、同プロジェクトは保護区における参加型協働管理の基礎的体制を確立するなどの成果を上げ、対象となったバラ・デル・コロラド野生生物保護区(以下REBACO)は、コスタリカで参加型管理が実践されているモデル的な保護区とみなされるようになっている。

コスタリカにおける先駆的な経験は、国際的に注目を集めているが、このコスタリカの生物多様性保全にかかる実績や経験は、体系的な整理や検証が十分なされているわけではない。世界、とりわけ中米のメソアメリカホットスポットにおいて効果的な生物多様性保全を進める上で、コスタリカの経験を知識(Knowledge)として有効活用することが内外から期待されている中、コスタリカ環境エネルギー通信省は、生物多様性保全に係る経験を特に中米地域に共有し国際貢献につなげたいとの考えに基づき、本案件をわが国に要請してきた。これに対し、生物多様性保全分野に関して、特に中米地域における支援を考える上で、コスタリカが日本のパートナー国に成り得るとの期待もあり本要請が採択された。

目標

上位目標

コスタリカ及び中米各国における参加型生物多様性保全に関する政策とシステム が、知識(Knowledge)の適切な利用により強化される。

プロジェクト目標

コスタリカにおける参加型生物多様性保全のための知識(Knowledge)が、コスタリカ国内外に広く共有される。

成果

成果1 REBACOにおける参加型生物多様性保全が強化され、他の保護区と共有される。
成果2 コスタリカにおける参加型生物多様性保全に関する知識(Knowledge)が、成功事例の体系化を通して、記録される。
成果3 参加型生物多様性保全を強化するための政策が提案される。
成果4 参加型生物多様性保全に関する知識(Knowledge)が国内外で共有される。

活動

1-1 REBACO内の複合型デモンストレーション農家を、設立、強化する。
1-2 REBACOにおける大・中規模農家のための持続可能な生産システムを促進する。
1-3 REBACOの土地所有と土地利用に関するより良い管理を推進する。
1-4 REBACOの参加型環境モニタリング(MAP)を改善する。
1-5 REBACOの環境教育活動を強化する。
1-6 REBACO地方評議会の運営を改善する。
1-7 REBACOの管理計画を見直し、改訂する。
1-8 REBACOで実施された活動の経験を、他の野生生物保護区と共有するためのワークショップを実行する。

2-1 プロジェクトの調査諮問委員会を設置する。
2-2 調査諮問委員会の助言を参考に、Knowledgeを記録するための調査テーマを決める。
2-3 調査のためコンサルタント契約を行う。
2-4 契約コンサルタントにより実施される調査を監督する。
2-5 調査最終報告書を作成する。

3-1 参加型アプローチを取り入れた、PESの生物・物理、社会経済的インパクトモニタリング方法を作成する。
3-2 保護区内の持続可能な利用地域にある国有自然財産地内における、新しい許可活動に関する提案を作成する。
3-3 SINAC内に、地域管理プログラムを設立する。
3-4 国レベルの参加型環境モニタリングを展開する。
3-5 「保護区管理計画作成ガイドライン」に基づいた保護区内の利用地区の利用規則案を作成する。

4-1 セミナー、ワークショップのためのテーマを決定する。
4-2 セミナー、ワークショップのプログラムを作成する。
4-3 セミナー、ワークショップのための資料・教材を作成する。
4-4 セミナー、ワークショップを調整し、実施する。

投入

日本側投入

長期専門家:チーフ・アドバイザー、業務調整/リサーチ・セミナー調整、業務調整/参加型保護区管理(各60M/M)
短期専門家:参加型環境モニタリング、湿地の賢明な利用、保護区管理とゾーニング 、GIS等
本邦研修:参加型環境モニタリング、環境配慮型農産物のマーケティング等
供与機材:車両2台、事務機器1式他
在外事業強化費:調査研究現地委託費、国内・国際セミナー・ワークショップ開催費、参加型管理パイロット活動費、プロジェクト運営費等

相手国側投入

カウンターパート
 プロジェクト・ダイレクター
 プロジェクト・マネージャー
 リサーチ・コーディネーター
 参加型管理コーディネーター
 REBACOフィールドスタッフ(9名)
 その他のプロジェクト活動関連職員
施設・機材・運営費
プロジェクト事務室と維持管理費
プロジェクトスタッフの車両関連費用
通信費(電話、インターネット等)
国内セミナー・ワークショップの食費・宿泊費(原則SINAC参加者分)
その他の必要経費