第一回普及協力農家会議

2018年2月13日

2017年11月

本プロジェクトでは、農業普及活動の推進のために関係機関との連携強化を目指していますが、その中で特に重要と捉えているのは地域のリーダー的な農家との連携です。穀物研究所(IIGranos)としては、こうした農家に、1)IIGranos本部→地域穀物試験場→農業公社→農業組合の技術協力の縦の流れを横に広げる役割と、2)IIGranosが生産現場の課題や試験結果の適用成果を確認し、必要な情報を広める際の窓口的役割を期待しています。このようなプロジェクト方針の紹介とプロジェクトへの協力依頼を目的に、2017年11月17日に第一回普及協力農家会合を開催しました。会合には、リーダー的存在の農家約50名、本プロジェクトのメンバー、IIGranos幹部及び普及関係者、農業公社グループ(GAG)関係者、総勢約100名が参加しました。

同会合では、プロジェクトが考える普及実施体制、同体制におけるリーダー的な農家に期待する役割について説明した後、参加者から幅広く意見を述べてもらいました。また農家に技術移転を行う際の課題等についてグループディスカッションを行うなどして、普及体制強化に向けた協力体制を確認できました。またこうしたリーダー的存在の農家の呼称について、農業普及体制において適した名称にしようと、複数候補を挙げて話し合った結果、「普及協力農家(productor extensionista)」と称することになりました。

今後IIGranosは普及協力農家と本活動にかかる合意書を締結する計画であり、今回の協議の内容は同合意書にも反映されていきます。

(副総括/普及人材育成:池野雅文)

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SEGRANOSの普及体制の概要について、参加者から賛同が得られ、積極的な意見交換が行われた。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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普及体制強化に向けて、約50名の普及協力農家、IIGranos普及関係者、GAG代表者が協力していくことが確認された。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム