普及員認定システムの試行

2018年7月20日

2018年3月

SEGRANOSでは、体系的な農業普及人材の育成を行うために、普及員の研修・認定システムの構築を目指しています。第1回本邦研修で作成した普及体制強化計画での提案や作業委員会での提案をもとに概要を検討した結果、暫定的にシステム案を策定し、3月6日~9日に第1回普及員研修・認定システムを試行しました。

今回の研修では、穀物研究所(IIGranos)地方試験場の普及員を対象に、キューバの農業・農政一般概要、農業普及の技術、試験圃場踏査を含むコメ・トウモロコシ・フリーホール豆の栽培技術に関する講義を実施しました。また、研修開始にあたっては事前試験と講義後の事後試験を実施、各普及員の理解度を確認し、最後には修了証書と普及員認定IDカードが授与されました(無事に全員受領!)。

今回の研修を受けて、IIGranosのテルセ所長からは普及協力農家を活用した農業普及の強化に高い期待が寄せられるとともに、普及員自身が自己啓発・能力強化に前向きに取り組んでほしいと激励がなされました。また、普及員たちにとっては、今回の研修が農業技術・普及技術の学びの機会となったことに加え、他県・遠隔地の普及員やIIGranos本部技術者・職員との経験・意見交換や交流を深める貴重な機会となりました。

(副総括/普及人材育成:池野雅文)

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トウモロコシ展示圃場での研修の様子。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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研修中に実施された普及試験の様子。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム