第三回普及協力農家会合の開催

2019年3月8日

2018年11月

2018年11月3日~15日にかけて、第3回協力農家会合を実施しました。今回は、各県の普及関係者とより協議を深め、ネットワークの強化に繋げるため、穀物研究所(IIGranos)の地方試験場(ETIG)の管轄県毎に開催しました。

今年2月に実施した第2回会合では、普及協力農家とIIGranosにより普及活動協力にかかる合意書を取り交わし、各農家へ「訪問記録帳」と「栽培記録帳」への記録を依頼し、各県担当の普及員がその進捗をモニターすることとなっていました。今回の会合では、その進捗を共有するとともに、各協力農家の役割をより明確にするため、各々の協力課題を特定し、協力合意書の補足書を取り交わしました。第2回会合時に協力合意書を交わした農家は104名でしたが、その後普及員が協力依頼を推進した結果、各県2~5名程度増加し、第3回会合では138農家へ増加しました。また、第2回会合までは普及協力農家は全て男性でしたが、3名の女性農家が加わりました。

今回の会合では、これまでの会合と比較すると農家の発言も多くなり、またカウンターパートたちは農家から現場のニーズを確認することの重要性を認識しました。農家からは、農家間での情報共有のために普及協力農家名簿の共有、有機栽培技術に関する教材の作成、マニュアル等の電子データ化、栽培記録をまとめて記載できる手帳の作成などの要望が上がりました。これらの要望は、来年5月に開催される次回会合を目処にSEGRANOSで対応していくことになります。

これまでの普及協力農家会合の経験・教訓から、カウンターパートたちは極力前倒しで準備を行うことの重要性を学び、事前の調整・準備から会合の実施まで順調に進めることができ、これまで以上に達成感を共有することができ、ました。
(副総括/普及人材育成:池野雅文)

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会合後に普及協力農家の圃場を訪問し、栽培期間の短い新品種の米の圃場を視察(Matanzas)
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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Matanzas及びCienfuegosの参加者は約40名。普及員のイニシアチブも見られ好調なスタートとなった
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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Sancti Spíritus, Villa Clara, Ciego de Ávila合同会合における協力同意書・補足書への署名風景
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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Camagueyにおける会合風景。Yusley技術部長の話に対し意見を述べる農家
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム