第二回合同調整委員会(JCC)の開催

2019年3月8日

2018年12月

12月5日、第二回のJCCが開催され、プロジェクトの活動進捗を確認するとともに、今後の方針や活動計画について積極的な協議が行われました。今回のJCCには、農業省、農業公社グループ(GAG)、穀物研究所(IIGranos)、JICA事務所、JICAプロジェクト・チームの関係者に加え、農業省からは農業副大臣も出席もありました。

農業副大臣からは、キューバ農業最大の課題は穀物増産であること、そのために生産性の向上、すなわち単収増加が必要不可欠であること、またそのために適切な農業技術や知識を新規就農者まで届ける必要があり、本プロジェクトによる農業普及システムの構築・強化は非常に重要な取り組みであることが確認されました。さらには、将来的に他の作物にも適用可能な普及システムであると考えており、農業省が一体となって本プロジェクトをサポートしてきいきたいとのコメントもあり、本プロジェクトへの期待の高さを伺えました。また、農業省国際協力局長などからは、他ドナー、国際機関との強調がキューバにとってより重要性が増しており、直接的にも間接的にも農業普及に関連のある援助強調については農業省が音頭をとって進めたいという発言もありました。具体的には、来年から開始されるベトナムによる稲作プロジェクトや、EUによる持続的食料生産のための環境保全プロジェクト等との援助強調が考えられます。これらのプロジェクトとの協力体制を築きつつ、3年目も農業普及システムの更なる強化に向けた活動に励んでまいります。
(総括/農業普及システム(企画・管理):大形いずみ)

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農業省副大臣から農業普及の重要性、また普及体制の構築への関心の高さが示された。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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プロジェクトの今後の方針や活動計画について参加者による積極的な協議が行われた。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム

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協議事項確認書への署名の様子。
出典:キューバ国基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト・チーム