プロジェクト開始にあたり

2014年1月28日

コンゴ民主共和国は、国際機関の報告によると、世界で最も保健状況が劣悪な国の一つです。例えば、赤ちゃんが1歳になるまでに亡くなる確率は日本の50倍以上、10万件のお産に対してお母さんが亡くなる確率は日本の80倍以上となっています。世界194カ国の保健統計を見てみると、常に下位10位以内(190番前後)に位置しています。
そんな劣悪な保健状況を改善するため、日本を含め世界各国や国際機関がこの国を支援しています。お金や物資の支援は重要です。しかし、それには限りがあります。いつの日か、この国が自立して、より良い保健サービスを提供することができるようになるためには、人の知恵と力が最も重要であると私たちは考えます。
そうした考えに基づき、私たちは「保健人材開発支援プロジェクト」を2011年に開始し、この国の医師、看護師などの保健医療職や保健に携わる事務職を含む保健人材に対する各種計画作りとその実施のお手伝いをしてきました(2013年に終了)。今、その考え方を更に拡大し、全11州での保健人材のための計画作りを支援するとともに、その将来像についてもコンゴ民主共和国の仲間たちと共に考えてゆくため、「保健人材開発支援プロジェクト フェーズ2」を開始することとしました。
これからの4年間、日本の6倍の国土という広大なこの国での活動を展開してゆきます。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。