コンゴセントラル州での保健人材データベース作成開始

2015年5月15日

2014年6月に石嶋専門家が実施した情報環境調査の結果を基に、2014年10月に必要最低限の情報関連機器を関係部署に供与し、同時に人材データベース作成の研修を行いました。保健省が開発したデータベース管理ソフトを用いて、具体的な入力方法やデータ加工出力等に関する研修を行いました。

研修終了後から、いよいよコンゴセントラル州での人材データベース作成を開始しました。コンゴ民主共和国は1991年から10年以上に渡って続いた紛争により、コンゴ民国内に何人の保健人材がいるのか、どの施設に何人の保健人材がいるのか、保健人材の過不足があるのか、などの基礎情報が全くありません。定年年齢に達している人が何人いて、給料は全員に支払われているのかなど、分からない事ばかりです。

これを解決するために、北海道より一回り小さい州面積を有するコンゴセントラル州でのデータ収集を開始しました。

全27ヵ所のうち軍関連施設1箇所を除く26ヵ所の保健ゾーン事務所や州保健医務局を拠点に、「ローラー作戦」を展開しています。アフリカの道なき道を進むため、石嶋専門家は、スコップ、草刈りガマ、ガソリン補給用缶、通信機器を四輪駆動車に積み込み、カウンターパートと共にコンゴセントラル州内を走り回ります。データ収集の精度を少しでも高めるために、今日も石嶋専門家は進みます。

2015年9月にはコンゴセントラル州の保健人材データベースが完成する事を願って、日々努力しています。

【画像】

JICA事務所長からコンゴセントラル州保健大臣への機材供与

【画像】

データベース作成研修

【画像】

石嶋専門家によるデータベース作成研修中の技術指導

【画像】

草刈りガマが必要なのです。

【画像】

スコップも必要なのです。

【画像】

行く手を阻む過積載車、ぬかるみにはまって脱出困難

【画像】

とある保健施設に到着した石嶋専門家とカウンターパート

【画像】

保健人材の居場所を確認

【画像】

現場でのデータベース作成指導する石嶋専門家