各種ガイドが完成しました。

2018年3月7日

当プロジェクトでは、コンゴ民全26州のうち介入対象州において州保健人材データベースを設置し、このデータを用いて州保健人材年鑑を作成してきました。また、保健人材データベースを用いて、より現状に即した州の保健人材開発計画の策定を進めてきました。(詳細については、掲載済みのプロジェクトニュースをご参照下さい。)これらのデータベースや政策文書は、我々が介入する州だけでなく、他の州でも作成する事が期待されています。しかしながら当プロジェクトだけで全国をカバーする事が出来ないことから、保健省は当プロジェクトの成果を他州に拡大するためのガイド作成支援をJICAに要請してきました。これに対応すべく、我々はプロジェクト期間を2か月延長し、ガイドの作成に取り組んできました。今回、これら3種類のガイドが完成しましたので報告致します。

1.保健人材データベース設置ガイド

保健人材データベースとは、対象地域に配置されている個人情報を取り纏めたもので、人材の適正配置や採用、給与支払い管理に用いられます。データの種類としては、配属先、職種、年齢、性別、公務員登録番号、給与支払い状況、学歴、連絡先、顔写真などの情報があり、これをデータベースソフトに入力しています。このガイドでは、データ収集手順や確認方法を規定しました。

2.保健人材年鑑作成ガイド

保健人材年鑑とは、対象地域における職種毎の人材数、年齢層、男女比、公務員登録状況、給与支払い状況、保健人材養成校の設置状況、継続教育の実施状況をまとめた文書です。このガイドでは、年鑑の骨子や掲載すべき情報、その情報源など規定しました。

3.保健人材開発計画策定ガイド

保健人材開発計画とは、対象地域における保健人材の養成、採用、配置、定着、継続教育など関する5年計画です。この策定には、現状分析、主要課題と戦略の特定、需給見通し、予算化などのステップを踏んで、文書化していきます。このガイドでは、これらの骨子や掲載すべき情報など規定しました。

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保健人材データベース設置ガイドの表紙

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日本人専門家の技術指導により、データ収集の日程を調整しています。

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悪路を乗り越え、データを収集します。

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収集されたデータの確認作業を行います。

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保健省が開発したデータベースソフトに入力します。

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保健人材年鑑作成ガイドの表紙

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狩野専門家による技術指導も行なわれています。

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年鑑の骨子を決定する場面で真剣な表情を浮かべるカウンターパート

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保健人材開発計画策定ガイドの表紙

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田村チーフアドバイザーによる問題分析指導

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コンゴセントラル州資源管理部長による州保健人材開発計画最終化に向けた協議

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コンゴセントラル州保健人材開発計画の承認(左から田村チーフアドバイザー、コンゴセントラル州保健医務局長、コンゴセントラル州マタディ市長、コンゴセントラル州保健大臣、コンゴセントラル州副知事)