第4回合同調整委員会(JCC)を開催しました。

2016年10月17日

2016年10月17日、日本とコンゴ民の双方関係者の臨席の下、第4回合同調整委員会(JCC)を開催致しました。今回のJCCでは、2016年4月から同年9月までの各成果の進捗状況の共有、および、2017年3月に控えた第1期の終了を見据えた課題につき、関係者間で共通理解を形成致しました。

当該期間における各成果の主な進捗は以下のとおりです。

・成果-1(年間訓練計画および手順マニュアルの策定・普及):訓練管理サイクルマニュアルの作成が90%終了。日本人専門家にて、訓練教材の作成手法のひとつである標準手順書(SOP)の作成技術をカウンターパートへ移転、育成中。

・成果-2(自動車整備能力強化):産業界との連携の枠組みを構築中。本連携の枠組みを試運用し、産業界で求められる技術、安全確保、顧客目線のサービスの提供等の大切さを習得、これに基づき、訓練環境を改善中。

・成果-3(専門分野能力強化/特殊溶接):日本人専門家によるマスタートレーナー研修を実施。これに基づき、TOTを実施中。

・成果-3(専門分野能力強化/油空圧):大型実習機材を調達、据え付け、初期訓練完了。セネガルCFPTによるマスタートレーナー研修を実施中。

・成果-3(専門分野能力強化/自動制御):日本人専門家によるマスタートレーナー研修を実施。大型実習機材を調達、納品待ち。

・成果-4(就業支援体制強化):就業支援に携わる職員の任務、およびこれを遂行するために求められる能力を整理。関連機関との情報共有の円滑化等を支援。

・成果-4(起業支援体制強化):日本人専門家による起業支援マスタートレーナー育成研修を開始。市場における新たなニーズを発掘し、価格競争に依存しない起業コンセプトを導入。

・成果-0(訓練管理体制および環境の改善):KAIZEN理念の導入に引き続き、INPP本部、キンシャサ校、カタンガ校にて、活動を開始。職業訓練校における実践的なKAIZEN手法を整理、導入。

・成果-5(マイクロファイナンスを活用したパイロットプロジェクトの実施):第1回マイクロファイナンス融資対象案件として6件を選定、融資開始。一方、選定過程にて、起業精神の醸成が課題であることが判明。これに対し、フォローアップセミナーを開催。

上記のとおり、当該半期(2016年4〜9月)では、前半期に引き続き、積極的に技術移転に取り組みました。

2016年10月より、本技術協力プロジェクトは、第1期最終半期に入ります。本第4回JCCでは、関係者間にて、第1期最終半期は、第2期への移行期間として、今後の活動の他州への展開を見据え、これまで投入した支援を通じ得た知識や技術を如何に活用し、INPPの顧客である訓練生や企業へのサービスの質を高め、付加価値を与えることができるか、如何に経済や産業の変化に応じることができるかを念頭に活動することが、ひとつの課題であることを、確認致しました。

本技術協力プロジェクトSOLIDEでは、引き続き、関係者間の調整を図り、成果の発現を拡大すべく、活動を継続します。

【画像】第4回合同調整委員会(JCC)終了後、関係者集合写真

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在コンゴ民日本大使館より鵜沼二等書記官、JICAコンゴ民事務所より青木所長、古田所員、澁谷企画調整がご出席

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相手国実施機関INPPによる各成果進捗の報告

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コンゴ民国際協力省、雇用・労働。保障省、労働組合等より約120名が出席

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第4回合同調整委員会(JCC)にて披露されたKAIZEN活動啓蒙バーナー