マイクロファイナンス「Fond SOLIDE」の第2期開始式を開催しました。

2016年11月9日

2016年11月9日、マイクロファイナンスを活用した起業支援のパイロットプロジェクトであるFond SOLIDEの第2期開始式を開催致しました。本パイロットプロジェクトは、本技術協力プロジェクトのこれ以外の全成果(注)の実証実験として、位置づけられています。今回は、2015年12月に募集を、2016年6月より融資を開始した第1期に続く第2期となります。

コンゴ民主共和国の失業率は8.9%、不完全雇用率は81.7%、24歳以下の労働人口の失業率は28%と推定されています(OECD、2007年)。1991年以降の混乱の時代を経て復興・開発へ向けた歩みが進められている中、経済発展のための重要な政策として「雇用・労働の改善」が優先課題の一つに掲げられ、産業人材の育成が重要視されています。このような状況下、本プロジェクトの実施機関である国立職業訓練機構(INPP)にとって、訓練修了生の就労率を向上させ、如何に生計を成り立たせるかということが、喫緊の課題です。しかし、コンゴ民主共和国では企業による雇用の需要は非常に限られているため、積極的な起業の促進が求められています。

第2期開始式では、在コンゴ民主共和国日本大使館の軽部大使をはじめとする関係者のご出席の下、第1期融資対象案件のうち、4件の活動状況が報告されました。第2期融資対象候補者となる訓練生、訓練修了生、事業主の方々にとって、起業家精神をくすぐられる刺激的な機会となったようです。

本技術協力プロジェクトSOLIDEでは、Fond SOLIDEを活用した、たくましい起業家の誕生を支援します。

(注)成果-0:訓練管理体制および環境の改善、成果-1:年間訓練計画および手順マニュアルの策定・普及、成果-2:自動車整備能力強化、成果-3:専門分野能力強化(特殊溶接・油空圧・自動制御)、成果-4:就業起業支援体制強化

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INPPによる本マイクロファイナンスFond SOLIDEの目的や位置づけの説明

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マイクロファイナンス機関FINCAによる融資条件の説明

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第1期Fond SOLIDE融資対象者(縫製分野にて起業)による活動状況の報告

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第2期Fond SOLIDE開始式終了後、関係者集合写真