2011年2月22日
工学部教官とのキックオフ・ミーティングの様子
工学部土木工学科の建物
2011年2月22日より、風間チーフアドバイザー、小松調整員の2名が現地入りし、プロジェクト活動が開始されました。このプロジェクトでは、東ティモール唯一の国立大学である東ティモール国立大学(UNTL)工学部3学科(機械、土木、電気電子)の教官の教育・研究能力の向上、ならびに学部管理運営の改善を目指しています。上記3学科は現在3年制の学位プログラムを提供していますが、2012年からは4年制学士プログラムへと移行することになっています。日本の工学教育の特徴である実践的な研究活動をUNTLに導入し、教官が学生の卒業研究を十分に指導できるようにすることが目標のひとつです。
研究面での指導は、各学科それぞれを日本の大学が支援しており、機械工学科は長岡技術科学大学、土木工学科は山口大学、電気電子工学科は岐阜大学が支援します。また、インドネシアから専門家を招き、教育能力向上や学部管理運営の面での指導を実施することになっています。
このプロジェクトの前身にあたる「東ティモール大学工学部支援プロジェクト(2006〜2010)」のおかげで、執務環境は概ね整っており、現地入り後すぐに教官とのキックオフ・ミーティングを行い、プロジェクトの目的や活動内容について議論が行われました。
プロジェクトサイトは、首都ディリの中心部から10キロほど東にいった「ヘラ」にあります。周辺には民家が数軒あるばかりの自然に囲まれたところです。頻繁に起きる停電が悩みの種ですが、自家発電機を利用して業務に支障の無いようにしています。
以上