現場管理に関する特別講義の実施

2011年9月21日

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特別講義の様子

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講義を実施中のJoao Pedro氏

現在、東ティモールで実施中の「道路維持管理能力向上プロジェクト(以下、CDRWプロジェクト)」の協力を得て、9月21日に、「Special Lecture on Site Management of Case Study」と称した特別講義を教官・学生向けに実施しました。CDRWプロジェクトでは、道路維持管理能力の向上のための様々な活動を実施していますが、その一つとして、実際の現場管理(ケーススタディ)を通じて、より具体的な維持管理の方法に関する技術移転を行なっています。一方UNTLのプロジェクトでは支援対象の一つが土木工学科ですが、そこでは「プロジェクト管理」の科目が教えられています。ただし講義中心で、学生にとっては実際の現場でその知識がどのように活用されているのかを知る機会がほとんど無いのが現状です。そこで今回、CDRWプロジェクトの協力のもと、ケーススタディを題材に、具体的にどのような計画で道路改修を実施し、その管理をどのように行っていくのかということについて、公共事業省道路橋梁治水局ディリ地方道路事務所長のJoao Pedro氏に講師を依頼し、特別講義を実施していただきました。

講義には土木工学科の学生、工学部教官の他に日本大使館、JICA関係者、東ティモール政府関係者など100名近くが参加しました。講義終了後、教官からは「こういった特別講義は定期的に実施したい。次は是非、電気電子工学科や機械工学科の分野で企画してほしい」という声が聞かれました。教官にとっても、学生にとっても実際の仕事の場面で、大学で教えられている知識がどのように適用できるのか、ということを知ることは非常に重要な機会です。今後とも、プロジェクトの横の連携を通して、より効果的なプロジェクト活動の実施を進めていきたいと考えています。

最後に今回、多大なる協力をいただいたCDRWプロジェクト関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。

以上